●概要
管理業務主任者はマンション管理適正化法に基づく国家資格。
主にマンション管理会社の従業員として、管理委託契約時に重要事項を説明したり、組合に対して管理状況を報告する際に必要となる資格です。
試験はマンション管理業協会が12月の第一日曜に実施します。
試験内容は4択のマークシートで50問出題され、2時間で解答するというもの。
合格率は例年20%台前半になるように合格点が調整されます。
過去10年の合格点推移を見ると、50点中最低で32点、最高で37点でした。
その年の難易度によって変動はあるものの、38点くらい取れていれば安心のようです。
●対策
ますは参考書選びから。
管業は宅建ほどではないものの一応メジャーな法律資格なので、様々な出版社から参考書が出ています。
そんな中で、テキストは住宅新報社の「楽学マンション管理士・管理業務主任者要点整理」を買いました。
1つのテーマが見開き2ページに収まっており、かつ過去の出題状況も記載されていて使い勝手が良さそうです。
次に過去問ですが、LECの「出る順管理業務主任者 分野別過去問題集」を買いました。
左に問題、右に解答を掲載という作りなので、ページをめくって解答を確認しなくて済みます。
これは個人の好みにもよると思いますが、私はいちいちページを行き来するのはストレスなので…
また、収録数は過去8年分の全問題が載っていて申し分なし。
分野ごとに3分冊されているのも好印象でした。
テキストをザっと1周読んでから過去問に取り組みます。
過去問は「解く」のではなく「読む」という使い方をしました。
8年分も問題を読むと、各分野の出題傾向が分かってきます。
また、前述の過去問題集は受験生がどの選択肢をマークしたかも載っているので、外せない問題と落としてもいい問題の判別できるようになります。
受験者の多くが正解している問題(絶対に落とせない問題)は重点的に頭に入れるようにし、受験者の多くが間違えている問題(間違えても合否に影響がない問題)は軽く読む程度に留めました。
テキストを3周、過去問を2周したところで試験日到来。
ただ、法令や管理規約など個人的に学習しやすい分野を優先した結果、設備系分野だけはテキストも過去問も一切手を付けられませんでした…
果たして完全無勉の設備系は他の分野でカバーできるのでしょうか。
●受験(2019.12.01)
試験会場は芝浦工業大学の豊洲キャンパス。
ここで受験するのは初めてですが、近代的で綺麗な校舎でした。
13時になり試験開始。
1問目から順に解いていきます。
初出論点の問題も散見されたものの、概ね標準レベルの問題が多かった印象です。
設備系は当然分からないものばかりだったので適当にマークしました。
唯一自信を持って解答できたのは問24の「消火活動上必要な施設」に該当するものを問う問題くらい。
消防設備士にはノータイムで解けるサービス問題でした。
他の資格の勉強で得た知識が活かせると気持ちいいですね。
逆に、設備系ではこの1問以外は完全に勘でマークしたわけですが…
試験終了30分前に解き終わり、ざっと見直しをして試験終了。
帰宅して資格予備校の解答をもとに自己採点したら34点でした。
設備系はボロボロだったものの他の分野でカバーできた感じ。
去年の合格点は33点だったけど…
うーむ、ちょうど当落線上かな?
その日の夕方にアガルートアカデミーが講評動画を上げていたので視聴。
去年よりは易化で、合格予想点は35~36点とのこと。
(´;ω;`)ガーン…
ただ、後日TACが出した合格予想点は34点。
他にも32~33点を予想する資格予備校もありました。
これは一縷の望みを持っていてもいいのでしょうか?
●合格発表(2020.01.17)
ついにやってきた合格発表日。
朝9時にマンション管理業協会が合格点や合格者受験番号を掲載します。
宅建は合格発表日の0時過ぎに住宅新報社がツイッターで合格点を発表してくれるのですが、管業はそういったフライング発表(?)がありません。
ただ、オンライン官報で確認するという手もあります。
こちらは朝8時半にアップされるので、協会よりも30分早く合否を確認できます。
朝8時半になり、通勤電車の中スマホでオンライン官報を確認した結果…
私の受験番号と名前が載っていました!やった!
その後、協会で公開された情報を確認。
今回の合格点は34点で、合格率は23.2%とのことでした。
私の自己採点結果も34点だったので、危なかった…
合格発表日の翌日、簡易書留で合格証書が届きました。
登録実務講習の案内も同封されていました。
登録は当面する予定は無いので保管しておきます。
さて、何とか管業に合格することができました。
管業のステップアップ資格としてマンション管理士があります。
マン管の試験範囲は管業とほぼ同じですが、こちらは合格率1割を切る非常に難しい試験です。
管業にギリギリ受かる程度の今の実力ではマン管には手も足も出ないと思いますが、いつか挑戦したいと思います。