概要

消防設備士は消防法に基づく国家資格。

スプリンクラーや火災報知器などの消防設備の工事や点検をする際に必要な資格(免許)です。

 

消防設備士の資格には、消防設備の点検・整備のみ行える乙種と、点検・整備に加えて設置工事も行える甲種の種別があります。

また種別の他に類別があり、類ごとに扱える消防設備が以下の通り定められています。

 

特類 - 特殊消防用設備等

1類 - 屋内・屋外消火栓設備、スプリンクラー設備、水噴霧消火設備
2類 - 泡消火設備
3類 - 不活性ガス消火設備、ハロゲン化物消火設備、粉末消火設備
4類 - 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備、消防機関へ通報する火災報知設備
5類 - 金属製避難はしご、救助袋、緩降機
6類 - 消火器
7類 - 漏電火災警報器

(特類は甲種のみ。6類と7類は乙種のみ。)

 

どの類も筆記試験(4択のマークシート)と実技試験(実技といってもペーパー試験)があり、いずれも6割取れれば合格です。

 

私は現在、甲4、甲5、乙6、乙7を取得しています。

最終的にコンプリートを目指しているので次に何類を受けても構わないのですが、

比較的覚える量の少ない甲2を受けることにしました。

 

対策

4類や6類は受験者が多いので参考書も豊富にあるのですが、2類はマイナーな類のため参考書は少ないです。

数少ない参考書の中から私が選んだのが、オーム社から出版されている「ラクラクわかる!2類消防設備士 集中ゼミ」。

オーム社のテキストは甲5を受験した時も使用しましたが、上手くまとまっていて頭に入りやすかった覚えがあります。

今回の集中ゼミも読みやすくて良い感じ。問題収録数も多く、これ一冊で十分に演習できます。

誤植が多いのは難点ですが…(;・∀・)

 

さて、集中ゼミを3周したところで試験日到来。

 

受験(2019.11.02)

会場は渋谷区幡ヶ谷の中央試験センター。

東京で消防設備士試験を受ける時は必ずここになります。

この日は午前と午後で試験が2回実施されるようで、私は午前の回に振られました。

マイナーな2類で1日に2回実施とは珍しい…

 

豆知識ですが、東京会場では出願順に「回」が割り振られます。

早めに出願すると午前の回、締め切りギリギリに出願すると午後の回に割り振られるわけです。

(ただし、受験者が少ない時は全員が午前の回)

朝が苦手な人は締め切りギリギリに出願するといいと思います😅

 

試験室に入室。

女性もチラホラ見られましたが、9割は男性でした。

 

9時半になり試験開始。

筆記と実技はどちらから解いても構わないのですが、不安な実技から解き始めることに。

 

実技では以下のような問題が出題されました。

・水源の有効水量を問う問題

・可とう継手の名称を問う問題

・フート弁に付けられているワイヤーの用途を問う問題

・泡消火設備の系統図で、足りない配管を図に書き込ませる問題

 

筆記では、基礎や法令は他類を受けた時と同じような出題でしたが、

構造・機能は重箱の隅をつつくような細かい問題が多かった気がします。

 

実技も筆記もうろ覚えの知識が多く、思ったより苦戦しました。

それでも合格ラインの6割はギリギリ超えた感触。

大人しく合否発表を待つことに。

 

合否発表

試験から1か月ほどでハガキで結果が届きました。

開けてみると…

無事に合格していました~

筆記は予想通りの妥当な出来でしたが、実技が6割ジャストとは…

まさに首の皮一枚繋がっての合格でした。

 

消防設備士は乙6→甲5→乙7→甲4の順に取得してきましたが、これに甲2が加わりました。

コンプリートまで残すところ甲特、甲1、甲3の3つ。

 

来年中にはコンプリートできるように計画を立てたいと思います。