概要

救命講習とは、各自治体の消防本部で実施する応急処置技能認定講習。

半日受講の「普通救命講習Ⅰ」「普通救命講習Ⅱ」「普通救命講習Ⅲ」、終日受講の「上級救命講習」に区分され、修了すると講習修了証が発行されます。

「応急手当の普及啓発活動の推進に関する実施要綱」(平成5年3月30日消防庁次長通知)に基づく公的資格とされています。
 

実施頻度や受講料は各自治体により異なります。

大きな市町村であれば「普通救命講習Ⅰ」は月1回、「上級救命講習」は半年に1回くらいのペースで実施されています。

受講料は無料の自治体が多いですが、一部有料の自治体もあります。

 

救命講習には以前から興味があり、どの講習を受けようか迷っていたのですが、最もオーソドックスな「普通救命講習Ⅰ」を受講することにしました。

 

講習内容

会場は千葉県の浦安市消防本部。

会場に入るとパイプ椅子が並べられており、好きなところに座ってくださいとのこと。

今回の受講者は14名。男女比は半々で、年齢層は20代から60代まで幅広かったです。

 

講師の方がスライドに沿って講習を進めていきます。

心肺蘇生法、AEDの使用法についてポイントを解説して頂いた後、訓練用人形に実践するという流れでした。

 

心肺蘇生法の練習は今までに何度か経験があります。

学生時代には体育の授業で、自動車普通免許を取る際には応急救護で、他には予備自衛官の訓練で…

あわせて5回くらいは経験があるのですが、人形に口をつけて息を吹き込むのは衛生的に若干抵抗があるんですよね。

使用後にアルコール除菌はするものの、使い回しですし…

 

ところが、今回は1人に1つキューマスク(人口呼吸用携帯マスク)が用意されており、非常に衛生的でした。

キューマスクは300円程で市販されています。マウストゥマウスは抵抗があるという人は持っておくといいかもしれません。

これがあれば、負傷者が保菌者だった場合に感染予防になります。間接キスとかを気にする必要もなくなります。

私も受講を機に、バッグに入れて持ち歩くことにしました。

 

他に、止血法や気道異物の除去等についても学びました。

時間が限られているため、普通救命講習Ⅰではサラッと触れる程度ですが。

 

受講を終えて

講師の方は指導が的確で話も面白く、あっという間の3時間でした。

特に試験のようなものはなく、修了時には受講者全員に修了証が交付されます。

 

画像は講習で使用したテキスト、キューマスク、

講習修了時に頂いた修了証です。

 

修了証の裏面には「救命技能を忘れることなく維持向上させるため、2年から3年間隔で定期的に講習を受けてください」との記載がありました。

同じ「普通Ⅰ」を2,3年のスパンで受け続けるのもいいのですが、保育士、小学校教諭の資格を持つものとして、次は「普通Ⅲ」(小児や乳児の救護を対象)あたりを受けてみるのもいいかな~などと考えています。