デジタル放送への疑問 | カズの「きまぐれブログ」

デジタル放送への疑問

私は静岡県の西部地方に位置する浜松市の生まれである。浜松市は愛知県が近いこともあり、アナログ放送の時代には、場所にもよるが愛知県の一部のテレビ局の放送が見られたものだった。
しかしデジタル放送の今、愛知県のテレビ局の番組を見ることは出来ない。
ところで県西部に位置する浜松市と、県中部に位置する静岡市において互いへの対抗意識というか、そういった意識は少なからず存在する。
私自身静岡県民という意識は希薄だが、一方遠州人(静岡県西部地区を指す)という意識は強い。例えば富士山の世界遺産のニュースも、日本の富士山がと思うと嬉しいが、かといって自分の県のことという意識は少ない。例えば浜名湖や天竜川が選ばれたとしたら嬉しさは比べ物にならないと思う。
私自身、三河地区(愛知県東部地区)出身の友人は多いが、駿河地区(静岡県中部地区)出身の友人はほとんどいない。また愛知県名古屋市に本社を置く中日新聞社の購読率の高さ(静岡市にも静岡新聞があり、浜松市でも購読できる)や中日ドラゴンズファンの多さも浜松市民の愛知県東部地区への親近感を表していると思う。
アナログ放送だった頃、静岡県のテレビ局(本社は全て静岡県静岡市にある)よりも愛知県のテレビ局を多く見ていたのは、静岡県にテレビ東京系列の放送局がないというのももちろんあるのだが、静岡のテレビ局の地方発信番組に対して、西部地区の情報が少なく、中部地区の情報が多すぎるのではないかという違和感があるような気がする。もちろん私の感覚ではあるが。またサッカーの情報はかなり多いが野球の情報が極端に少ないのもあるかもしれないが。
プロ野球の拡張構想の話題が出た頃、四国や沖縄や新潟に比べ、静岡では支持率が低かったのも遠州と駿河の心理的隔たりもあるように思う。実際静岡に球団ができても中日ドラゴンズから乗り換えるファンは極めて限定的だと思う。
浜松市民の中でも愛知県東部地区への親近感は少なくない。もしも愛知県のテレビ局が浜松市で見られたら、愛知県東部地区の企業や店舗などでは、ビジネスチャンスは大いに広がると思う。テレビCMで浜松市民に企業名や店舗名を覚えてもらうメリットは少なくないはずである。
私にはアナログ放送終了でテレビはつまらなくなったと思う。双方向通信や画質の良さを求めている人ばかりではないと思う。
いろいろ制約はあるのだろうが、浜松市民の愛知県東部地区への親近感というニーズ、そしてそれに伴うビジネスチャンスをテレビ局はどう考えているのだろうか?聞いてみたいものだ。
また中日ドラゴンズにとっても浜松市民が愛知県のテレビ局を視聴できるようになればメリットが少なくない。プロスポーツというのは、いきなりスカパーなどの有料視聴サービスを利用する前に、無料で見られるテレビ放送などで偶然目にすることから始まる。有料サービスはその後の話である。興味を抱いてもらうためには、球団のファンになってもらうためにはまずは無料で見られるテレビ放送で偶然目にする過程がとても大切である。やがてはファンになり、球場に足を運んでくれたり、グッズを買ってくれたりする可能性も充分あるのだから。もちろん親会社である中日新聞にとっても中日新聞や中日スポーツの購読率においてメリットがあるのは言うまでもないと思う。
残念でならない。