敢えて自動車を不便に!! 自動車大国・ドイツの革命!!
ある地方新聞のある日の夕刊に掲載されていた記事が目に留まった。
ドイツの郊外で日本では考えられないような驚くべき事が起きているらしい。
まさに私たちの”先入観””固定観念”では想像もつかないアイデアだ。
日本でも、東京圏、大阪圏といった大都市では、鉄道網(JR・私鉄・地下鉄・モノレール等)の交通網が整備され、自動車を持たない人達でもさほど不便を感じない。電車は短い間隔で来るし、残業や飲み会等で遅くなっても、かなり遅い時間まであり、
サラリーマンやOLにとって電車はとても有難い存在である。
困ることといえば、想像を絶する程の朝の満員電車くらいだ。
地方出身者の多くが体感するのと同じく、私も初めて朝の満員電車に乗ったときは、あまりの凄さに驚いたものである。
一方地方の中小都市、田舎では事情が異なる。電車網も少なく、バスも本数が極端に少ない事も珍しいことではない。勤務先がバスでしか行けないところにあり、少し残業しただけで、その日の最終バスに間に合わないというケースも珍しくは無い。
地方では自家用車はまさに生命線である。
しかし皆が自動車を持っているわけではない。
自動車は維持費もかかるし、また特に高齢者の方など自家用車をもたない人も少なくない。
今地方では、そうした自家用車大国!!といった特性を生かして郊外に大規模な駐車場を完備した大型ショッピングセンターが次々と生まれ、その代わり自家用車を持たない主に高齢者の命綱である小規模なスーパーや駅近くの”中心市街地の空洞化”が起こっている。
また、それにより主にバス路線等の採算の取れない路線の廃止も少なくない。
いわゆる 買い物難民 問題である。
今日本では、エコカー等 自動車を減らしたり、自動車を不便にしようとしたりするのではなく、
環境に配慮した自動車をより多くの人達に持ってもらおうとしている。
しかし、しかしである。高齢化社会を迎えた今。
最も今人口が増えている層の人たちが、買い物難民になりやすい状況を放置していることは、経済(景気)対策上大きな損失ではないだろうか?
高齢者の方々を含め、皆がインターネット(通販)を利用できるわけではない。
自動車大国のドイツでは、今 主に地方で ”敢えて 自動車を不便に”するという逆転の発想を元に街創りをしている。
電車等の公共交通機関を増やし、そうした電車等に多くの自転車を乗せられるようにし、道路には自転車専用道路を完備させ、その代わり中心部に自家用車が入れない区域を大幅に増やし、かつ大規模な自転車駐輪場を完備し、
自転車と公共交通機関を組み合わせた 前代未聞の斬新な 街創りを進めている。
また喫茶店やレストラン、スーパーなどでは、自転車で来店した人だけのサービス、特別メニューや各種サービスなどを受けられるようになっているらしい。
最も人口が増えている層が、安心して街で 楽に買い物ができるようにする!!
これこそが 経済原則の基本の中の基本ではないだろうか?
また高齢者の方々が安心して楽に買い物が出来る街は、間違いなく、子供を街で遊ばせやすい街でもある。
二酸化炭素の排出量等の環境問題、原発を始めとしたエネルギー問題に注目が集まる中、エコカー等環境に配慮した自動車を増やす事自体は大切な事である。
まだこの国のシステムは高度経済成長の幻想から抜け出せないのではないかと思わずにいられない。
様々なしがらみがあるのは止むを得ないのかもしれない。
しかし 自動車大国・ドイツに出来たのなら、
日本に出来ないはずは無い!!! 私はそう思います。