玄関を出て左を見ると鮮やかな黄色い絨毯が出来ていた。風に揺れ黄色いタンポポが群れている。なんて美しいことだろうと、携帯に写真に収めた。夕方のこと、連れに「家の横の色を見たかい」と言うと連れは「ああ~!タンポポねぇ、刈り取らなくちゃ」「雑草って知らないうちに伸びてしまうのね」「これから刈らない?」なんてこと言うんだと思った。あんなに美しい花を咲かせているというのに。と・・連れは「綿帽子が出来ると大変なのよ」「隣りの庭に飛んでいって奥さんが嫌な顔をするのよ」「そんなこと言ったって自然に任せてさ、美しいタンポポを切るなんて」「愛を知らないよ」と言うと連れは「じゃあ、ののさんが奥さんに会ったらタンポポってきれいですねって言ってよね”」だと。朝は早いし、夜は遅いから会う事はないけれど、その内タンポポは自然に飛んでいくから、いいやって思っている。ほんとに人間ってつくづく勝手なもんだと思ったな。  2003/05/21記