先日、何年かぶりに仕事で東京に行った。行くといつも思うことだけれど、この街は大きなエネルギーを四方八方に放出しているように感じる。その街に生きている人々も自分自身の奥深い所からエネルギーを放出している。そして生きて行く意志を強く感じられる。そのエネルギーは地方に住む僕には無いものだと痛切に感じてしまう。ぼくの住んでいる土地で読む新聞も同じ時間帯で見るテレビも東京という異国で接する時、感じ方も考えも違っていることに自分でも驚いてしまう。そこに住む土地により、同じ時間、同質なものでも感じ方が違ってしまうのは、その土地のエネルギーが人に影響をあたえていると言うことなのかも知れないと思った。それは、土地から生まれる文化の芽なのかもしれない。そんな事を考えるとぼくには住む事は出来ないなと思う。ぼくにはそのエネルギーが不足しているから。雨が降っている。東京の街に・・その雨はぼくの住んでいる雨とは違う。微妙に。2003/05/17記