ども! 
東野圭吾さんの「魔女と過ごした七日間」をイッキに読み終えました。
「ギフテッド」、特別な能力について描かれており、今回もとても面白く読ませてもらいました。

さて、本日のテーマは、柔道とクロスカントリースキーの関係についてです。

私は柔道選手です!!
でも、東京パラリンピック以降はクロスカントリースキーにも挑戦しています。

始めた理由は・・・
1、努力の結果が数値でわかる競技に挑戦してみたい。
2、試合時間が8分以上の競技に挑戦したい。
3、冬の競技に挑戦したい。

この3つの願いを叶えてくれたスポーツが、クロスカントリースキーでした。

もちろん、最初の一歩を手助けしてくれた人が沢山いて、
よちよち歩きの私を導いてくれた人が沢山いて
会社の理解があったからこそできた挑戦でした。

クロスカントリースキーに挑戦してみて気に入ったこと!!
それは、「私だけの運動」ということ。
誰にも触れずに、誰からも触れられずに、自然と自分と戦うこの競技が大好きになりました。

レースを共にするガイドスキーヤーは、スピーカーを背負って私の5m先を滑ってくれます。
声を出して道を示してくれて、言葉で誘導してくれます。
「右30度」
「この先下って、さらに斜度がきつくなる」
「右に90度、そのあと上りながらさらに右」

視覚情報がない私のために、言葉で知らせてくれるガイドスキーヤーが私の要です。

共通言語を作ること、信頼関係を作ることが不可欠となり、そのためには一緒に滑る経験の数を増やすことが重要になります。


多くのことを書きたいけど、
今回は柔道とのシンクロについて記載すると決めました。

晴眼者から見れば、全く類似点のない二つの競技ですが、私にとっては類似点が山のようにあります。
柔道とスキーは相互に影響し合い、どちらも並行して向上することができます。

類似する点は大きく3つ。

1、外乱に対する反応
2、重心の位置を感じ、修正する
3、四肢を別々に動かす


1の「外乱に対する反応」について。
言い換えれば、柔道もスキーも、バランスを保つ競技です。
柔道は転ば自分が転ばないように相手をなげる競技、スキーは転ばないようにはやく滑る競技。
二つの競技は、外乱が「対戦相手」、もしくは「自然」によって与えられるかの違い!だと、私は思います。

外乱に対してどう反応するか?
その答えは、「いなす」かな?!
「いなす」とは言うものの、これが難しい。
晴眼者の多くは、「力を抜くんだ」と口を揃えて言う。でも、これは恐らく不正解!
体を固めることも不正解だし、完全な脱力も不正解なんだと思う。
圧倒的な体感筋力が必要なことは予測できるけど、それをどのように使いこなすかは、まだわからない。
どちらの競技でも早急に必要なものなのに、まだわからない。
一方で理解できれば、双方に生かすことができるはず!だと、私は考えています。

2の「重心の位置を感じ、修正する」について。
自分の力を最も効率よく発揮できるポジションは、重心を捉えている状態、軸が通った状態のことをさすらしい。

・よーい、どん!の足(陸上)
・頑張れる強い軸足(柔道)
・板を踏む足、地面を蹴る足(クロカン スキー)

この3つの足、形が全部同じ!!!
どんな状況でも軸が通った足が作れれば、強いし、早いし、勝てる!!
相手がどんな体勢でも強く踏み込めること
どんな斜面でも、どんな不整地でも板をしっかり踏めること
体を準備すること
一歩一歩が柔道とスキーの両方を強くさせてくれます。


3の「四肢を別々に動かす」について。

柔道は、両方の手足がそれぞれに役割があり、別々な動きをします。釣手、引手、軸足、刈足、この4つを自在に操る事で巧みに技をかけることができます。
一方、クロスカントリースキーでは、両手にポール、両足にスキーをはき、状況に応じて左右対称、左右非対称な動きを組み合わせて滑ります。
下半身の力を上半身に伝え、腕を介してポール、そして地面へと繋げます。効率よく「ポールで地面を押す」ためには、ポールの先端に意識を向け、見なくてもスキー板の直速につけるように繰り返し練習します。
加えて、体幹の力を限りなく出しきるためには、目線の位置(高さ)を定めます。「10mを先を見るイメージ」らしいのですが、これは首や腹筋の力がぬけない位置を探すしかありません。実際にコースを走行する時はスピーカーに意識を向けます。
そして、4つの手足を自在に動かすダイアゴナル走法では、変化する雪面の状況を瞬時に判断し、力を加減します。
四肢をバラバラに使うためには、どちらの競技も強靭な体幹が必要だということがわかりますね!!!


グダグダ ダラダラいろんなことを記載しました。
とにかく、スキーの練習で柔道が強くなるし、柔道の練習でスキーが上手になる!と、確信しています。
障害特性上、自由に外を走ることができない私にとって、脚力強化の面でも、最高の競技に出会えたと感謝しています。

この先も様々な発見があるはず!!
その都度記載していこうと思います。

頑張ろう!!!!