昨日のこと

昨日は講道館で開催された「東京国際オープントーナメント大会」を観戦してきました。

ウズベキスタン
カザフスタン
韓国
ハンガリー
インド
インドネシア
オーストラリア
マダガスカル
たくさんの国が参加していました。


ーー東京パラ以降の変化ーー
1、見えない選手と見えにくい選手が別のカテゴリーで争う。
J1クラス;見えない選手
J2クラス;見えにくい選手
2、6階級から4階級に統合
男子カテゴリー;-60,-73,-90,+90
女子カテゴリー;-48,-57,-70,+70

用意された金メダルの数は合計16個。これまでに比べて3個増えましたね。

障害特性を考えた時、このクラス分けやカテゴリー編成はやっぱり必要なのかもしれません。

J1とJ2では柔道のスタイルがちょっと違う。
パワフルで硬い動きのJ1
リズミカルで軽やかなJ2
どちらも魅力があってそれぞれに良い。

そんな中、男子J1-90kg級の松本選手が優勝しました。

まっちゃん、すごいのだ!!

なぜなら、還暦を過ぎてても、体が動きにくくても、最高で最強のオッサンだから。

私の目標なのだ!!



・・・それで、今後のために、自分のために、
気づいたことをこの場に記録しようと思います。

それは「J1選手が技をかけるタイミングが少し早い」ということ。
よく指摘されることなのですが、「相手が崩れてないのに技をかけたらダメ」という助言では、ちょっと理解することが難しい。

それでね。
私が思うことは、全盲選手のほとんどが自分の体に意識が向き過ぎていて、相手の状態を感じられていない、ということ。
どんなに自分が良い状態で技に入っても、相手が思った場所にいなければ意味がない。

そして、そして、
相手の状態を感じるためには脱力が必要で、
脱力するためには圧倒的な体幹の力が必要で、
全盲が体幹を強化するためには「正しい姿勢、正しい関節位置」を身につける必要があって、、、

そのためには、適切なフィードバックを適切なタイミングで得る必要があります。

・目線と顔の向き、頭の位置
・ボディイメージとバランス感覚、まっすぐの捉え方
・運動のゴールと起動、タイミング

どれも見えていれば「真似」で解決できるかもしれない。
でも、真似ができないから難しくてゴールが遠い。
だから、見える人の手助けが必要になる。
あと少しで掴めそうなその「チャンスの紐」に少しだけ手を添えて触らせてほしいのです。

「怖いんでしょ?」
よく問われるこのワードについて、私はちょっと混乱することがあります。
怖いのかもしれないけど、怖いのかどうかさえわからない。
だって、知らないんだもん。
ずっと、見えない、見えにくい世界で生きてきたから。

ここで言いたいことは、最初から「怖い」が答えじゃない!ということです。

出来る事には理由がある
出来ない事にも理由がある


この'理由'を探すために言語化が重要!!

自分の中から湧き出る言葉の源泉を大切にし続けたいと思うのでした。

昨日私の傍で解説をし続けてくれた友人知人に心から感謝します。
ありがとうございました。

試合に参加された選手の皆さん、大会を運営されたスタッフのみなさん、お疲れ様でした。

半谷静香