皆さんの渋谷駅へのイメージはどのようなものでしょうか?

・複雑な乗り換え経路
・多くの人で混雑している
・バリアフルな駅構造


渋谷駅に乗り入れている鉄道会社は4社

・JR:山手線、埼京線、湘南新宿ライン、成田エクスプレス
・東京急行電鉄:東急田園都市線、東急東横線
・東京メトロ:半蔵門線、副都心線、銀座線
・京王電鉄:井の頭線


渋谷駅での乗り換えは避けたい!と言うのが本音です。

覚えている経路であれば、私も自力で他社への乗り換えが可能です。

もし、途中で道順がわからなくなっても、道行く人々が声をかけてくれ、「どうしましたか?」「何かお手伝いは必要ですか?」と聞いてくれます。


先日早朝の出来事。
乗り換えに苦労していると、「どこに行きますか?一緒に行きましょう!」と案内を申し出てくれたのは、朝まで飲んでいたという若い女性、「帰宅途中で時間があるから〜」と改札まで手をつないで歩いてくれました。笑

マークシティの2Fに位置する井の頭線は、私にとって非常に困難な道のりでした。

でもね。
やっと覚えられました。
A5出口にたどり着ければ、私だって1人で行けるのです。
8両目にのったら、左側の法則で改札を抜け、エスカレーターを超えたら、また左。
トラップ階段を2つ超えたら、そこはもうマークシティなのです。

これで新宿に行くことなく、吉祥寺に向えます。



話は変わって、11月中旬の休日夕方の出来事。

人混みが多かったため、有人改札にて乗車案内を依頼しました。

乗車案内とは、駅員さんが乗り換えのサポートをしてくれる、とても安心なサービスです。初めての駅や新幹線を利用するときによく使いますが、線路への転落を防止したり、座席番号が見えない私たちにとって大助かりなサポートの一つです。

渋谷駅で降車すると、ホームで待機していた係員さんが出迎えてくれ、乗り換え先の改札へと案内してくれました。

私は普段は通らない道順に「こんな行き方があるのか」とただ驚いていました。
エレベーターにのり、改札を抜けてしばらくすると、「では、この先まっすぐ行って左手に進むとエスカレーターが見えてきますので、降りたら改札があります。」と突然案内の終了を告げられました。

え・・・・
左に見えるってどこに?
っていうか、ここどこ?
案内してくれる訳じゃないの?

私は油断しきっていたあまり、突如迫る危機に慌てました。

係員に、何度も道順を訪ねましたが、理解できません。

「エレベーターまででいいので案内してもらえませんか?」
と、お願いすると
「ほかの仕事があるので、それはできません。」

(私の心の声)
え、じゃぁ、この人は私をここに置き去りにするつもりなの?

急に怒りがこみ上げました。

「改札まで案内できないのなら、最初に言ってください。こちらで普段使い慣れている改札を指定することもできました。わからない場所に連れてこられて、じゃぁさようならでは本当に困ります。」

普段は強く言うことができませんが、この日は違いました。

係員は、「わかりました」の一言。

今回のことで私が主張したいのは、選択肢のない状況で見放さないで欲しいということです。

そもそも、最初に「◯◯線乗り換え、◯◯駅降車のお客様ですね。」と確認をして、特に説明なしに歩き初めていること
敷地を出られないことを事前に伝えてくれていないこと
そして、どこの改札を通ったか、どこにいるのかを明らかにせず、案内を終了したこと。

最後まで案内をしてもらえないとわかっていたら、いつも使い慣れている改札を指定でき自力で乗り換えができました。
助けの声をかけようにも、店舗内では改札と違って、人通りも多い訳ではありません。

もし、駅で視覚障害者のサポートをする機会がありましたら、別れる際に、今どこにいるのかを伝えてあげていただけたら幸いです。

後日、各会社に確認したところ、敷地から出れないという会社と、特に決まっていないという会社がありました。
サポートを利用する側もルールを把握する必要がありますが、置き去りだけは避けてほしいと思うのでした。

結局、置き去りにされた私は、迷子になりつつも、親切な人の助けを借りて乗り換えができました。
予定より40分遅れて。


・・・でも、落ち着いた今、改めて考えたら「◯◯線乗り換え、◯◯駅降車のお客様ですね。」は、行き先の確認ではなく、特定の個人を確認する作業だったのかもしれません。
「◯◯さんですよね』のように。


長文になりましたが、半谷の主張を終えたいと思います。

日常のサポートをしてくださる皆さま、親切に声をかけてくださる皆さまに心から感謝致します。


半谷静香