新型コロナウイルスの影響を受け、春から練習に制限がかかりました。
この4ヶ月あまり、不自由なことも沢山ありましたが、そのおかげで得たものも沢山あります。
それが、「体の使い方」です。
幼い頃から運動が上手にできませんでした。
どの運動も、頑張って頑張って、なんとかこなしてきました。美しさや効率など考える余裕もなくしがみつくように運動をしてきたわけです。
それが、この数ヶ月の体幹トレーニングやチューブトレーニング、基礎練習のおかげか、体のイメージ、運動のイメージが、だんだんと頭に浮かぶようになってきました。
*肘をキープし、そこを軸に動かすイメージ。
*膝をキープし、地面からの力を上半身につなげるイメージ。
運動軸や運動方向、言葉では知っていても、実感として理解できることはほとんどありませんでした。
通常であれば完成したイメージを、お手本や動画を見て持っているものです。
しかし、見えない私にはそれができません。
自分の体から感じるもの、フィードバックされる言葉を頼りに訓練を重ねます。
過去に受けた指導の数々、結局理解できないことばかりでした。
要因はいくつもあります。
それでも、体力がつき、経験を重ね、ようやく一歩が踏み出せるようになりました。
遅いかもしれません。
柔道を始めて19年、初めて日の丸をつけた日から10年。
私には必要な年月でした。
32歳を目前にステキなプレゼントをもらいました。
もっともっと柔道が楽しくなる予感がします。
感覚を言葉で共有してくれる仲間、満足いくまでトレーニングに付き合ってくれるトレーナーやコーチのおかげです。
1年後に控えた大舞台に向けて頑張ります。
半谷静香