緊張の本番
〜柔道フェスタ 2017 in 新潟〜




今日は、柔道フェスタ2017の報告を簡単にします。

1週間も前から緊張が始まったこのイベント。
とうとう本番がきた。

柔道フェスタとは?
日本代表選手と交流ができるファン感謝イベント!!
全日本柔道連盟が主催する、小学生以下のお子さんとその保護者を対象としています。

最大の目的は、
「柔道人口を増やそう!」。
初めて柔道衣を着るお子さんも50名ほど参加してくれていたので、今日をきっかけに柔道をはじめてくれたら嬉しいですね!

今回、新潟の皆さんに柔道の魅力を伝えたのは、

男子 73kg 級 橋本壮市選手(パーク 24 )
女子 70kg 級 新井千鶴選手(三井住友海上)

お二人とも、先日のブタペストで開催された世界柔道選手権大会で優勝された素晴らしい選手です。

その他に、
穴井隆将先生(天理大学柔道部監督) 男子 100kg 級 ロンドンオリンピック出場
野瀬清喜先生(埼玉大学柔道部監督) 男子 86kg 級 ロサンゼルスオリンピック銅メダル

なんとまぁ~!!!!
豪華すぎるメンバーです。

私も縁あって、イベントに参加させて頂きました。
ちょっと、いや、だいぶ背伸びをして頑張りました。

私の出番は後のほう・・・・と、いうことで。

橋本選手と新井選手のテクニック講習を、子供たちと一緒に受けちゃいました!!!

橋本選手は「体落とし」
新井選手は「内股」

橋本選手
「自分の帯が相手の帯の下になるように低く入る」
「釣り手は立てたままで、エリの裏生地が見えるまで巻く」
新井選手
「釣り手は鎖骨のところを持ちます」
「釣り手はコメカミに当てるよに釣り上げる」
「引手は腕時計を見るように返す」

お二人とも、具体的で、見えにくい私にもわかりやすい説明でした。
「なるべく上の方」とか、「なるべく高く釣り上げる」、「もっと高く」だと、なかなかイメージがわかないし、形が固定されにくいと思います。
将来、ブラインドの選手を指導することになっても、お二人なら大丈夫ですね!笑


さて、後半は私の出番。
視覚障害者柔道の紹介をさせて頂きました。

三井住友海上柔道部では、アイマスク体験などもされているらしく、新井選手は一般柔道と視覚障害者柔道の違いについてよくご存知でした。(さすが、大会スポンサー企業です。)

説明中、
穴井先生と橋本選手にご協力頂き、視覚障害者柔道の試合デモンストレーションをしました。
お二人にはアイマスクをつけて頂き、「組み方」から実践!
乱取中、腰が引ける穴井先生
「怖かった」との感想を持ってくれました。
足技をすかす橋本選手
「足があると思ってかけても、足がなかった。」と感想を持ってくれました。

この様子を見て、子供たちは何を感じたのかなぁ~

ちなみに、この後に子供たちにもアイマスク体験をしてもらいました。

「みえにくくて怖かった」
・・・・あら、アイマスク大きくて、少し見えてたのね。。苦笑

「見えなくて怖い」
「技をかけても足がない!」
「どうなっているの~?」

子供たちの素直な声、私にとっては100点の反応でした!!!

みんなは、アイマスクを外せば「見える世界」が待っています。
私たち視覚障害者柔道の選手は、見える世界はありません。
新しい技や体裁きを学ぶことがとても大変です。

それでも、
特別なルール、特別なサポート、特別な器具を使わなくても出来る視覚障害者柔道は、障害を理解してもらうには最高の競技です。
と、いうか、柔道が素晴らしい競技なんですよね。

柔道衣と少しの理解があれば、目が悪くても、どこでも一緒に練習ができます。
新潟のブラインド柔道人口が増えるといいなぁー



今日一日で沢山の笑顔に出会いました。
新潟柔道連盟の皆さん、会場に足を運んでいただいた皆さん、ありがとうございました。
このような貴重な経験をさせて下さった全柔連の皆さん、ありがとうございました。
機会があったら、また挑戦させて下さい。
そして、橋本選手、新井選手、穴井先生、野瀬先生のフォローなしには、ブラインド柔道の魅力さえ伝えることが出来なかったと思います。本当にありがとうございました。
他にも、多くのサポートをしてくださった方がたっくさんいましたが、ここには書ききれないので、成績を残すことでお礼出来たら良いと考えています。ありがとうございました。そして、頑張ります!!!!

お土産に、新潟(長岡)名家 ガトウ専科 のお菓子まで頂きました。


それから、駅で追加購入!!




楽しかった一日もおしまい。
都内はトランプ騒動でガヤガヤ・ゴタゴタ。
明日からまた日常です。
よーし、頑張るぞ!!!!

第 32 回全日本視覚障害者柔道大会まで、あと21日。

半谷静香