耳折れ兄弟―アトムとルークのノンキな日常 | そういえば、昔は文学少女でした。

そういえば、昔は文学少女でした。

クリスマスと誕生日に一冊ずつねだった、「世界少女名作全集」。図書室の本を全部借りよう、と思ってた中学時代。なのに今では読書時間は減る一方。ブログに書けば、もっと読むかも、私。という気持ちで始めます。洋書から雑誌まで、硬軟とりまぜ読書日記。

たけ&サトコ
耳折れ兄弟―アトムとルークのノンキな日常

先月、誕生日祝いにいただいた写真集です。

全然知らなかったのですが、人気のネコさんブログが本になったんだそうですよ。

確かに猫好きにはたまらない。。。


おそらく、耳の折れてない猫を飼ってる飼い主の多くが、一度は、やったことがあるはずですよね、飼い猫の耳を手で押さえて「スコティッシュ・フォールド!」ってやつ。ちょっと丸顔の子だと、結構それっぽくなって楽しい。


私はなぜか、相手が雑種のはっちゃん だと、「うちの子、負けてない」と意味のないライバル意識が燃えるのですが、アトムとルークはなんたって血統書付きのスコティッシュ・フォールドです。言ってみりゃ、猫界のセレブ。「どーせ、お宅たちにはかないませんよ。うちの子たちは皆庶民です。しかも捨て猫だし・・・」と、また意味なく卑屈になる自分がいやですね。でも、仕方ないんだよなあこの感情。


そんなわけで愛憎半ばして(大げさだよ)眺めるのですが、やっぱり動物に罪はない(あたりまえだよ)。

いつの間にか「ばっかだねーこいつ。ふふふふ」とか呟いてるのですね(そういうあんたが馬鹿だよ)。


でもアトムとルークが羨ましいのは、何も「セレブだから」というだけではなく、正真正銘、実の兄弟猫だ、という点にあるのです。この仲良しぶりは、兄と弟だからこそ、なのかなと。普通オスどうしって、反目しちゃったりしますからね。

身寄りがわからず、親もきょうだいも知らない子猫ばかりを拾って育てている私は、時々「血のつながった家族がいなくてかわいそうだ」と心が痛い。しかも全員去勢、避妊手術を施しているから、この先も彼らが血縁猫と暮らすことは絶対にない。人間の都合で申し訳ないことをしたような気になってしまうのです。しみじみ。。。


まあそういう理屈は抜きにして、疲れたときにページをめくるとほっとします。身近に猫がいない人にも、猫効果が味わえてお勧めです。