ニャ夢ウェイ | そういえば、昔は文学少女でした。

そういえば、昔は文学少女でした。

クリスマスと誕生日に一冊ずつねだった、「世界少女名作全集」。図書室の本を全部借りよう、と思ってた中学時代。なのに今では読書時間は減る一方。ブログに書けば、もっと読むかも、私。という気持ちで始めます。洋書から雑誌まで、硬軟とりまぜ読書日記。

松尾 スズキ, 河井 克夫
ニャ夢ウェイ

仕事に追われて疲れもピーク。洋書を持ってても、電車で座ると眠ってしまうので、某駅の書店で軽そーな本を探して買いました。おう、猫だ猫だ、とホイホイ買って、帰りの車内で眠らず済んだ。

というより、降りる駅に着く前に読み終わりました。ほぼ漫画だから「読んだ」ともいえないのかな。


野良ちゃんの子供をボランティアから引き取ったのを契機に、カワイイ子猫に親バカ魂が炸裂する松尾夫妻の日常をつづった漫画エッセイ?です。


たぶん猫を飼ったことがない人にとっては「くっだらなねー」の一言で終わる本でしょう。

飼っていたって、「くっだらねー」としかいいようがない本です。

それでも、理屈じゃない子猫の行動の数々と、それに翻弄される飼い主の反応は、「あるあるあるあるある」と共感せざるを得ないワールド。皆が動物好きだったら、世の中はもっと平和なんじゃないかと思ったり。


【オロチ】なんていう可愛くない名前をつけられた、可愛い子猫の成長ぶりもさることながら、松尾夫人=妻子(つまこ)さんの描写が秀逸です。酔って帰ってきて風呂場で意識を失い、救出しようとする夫につぶやいた謎の一言や、同級生の訃報を聞いた後の電話のやりとりなど、只者でない雰囲気が漂っています。


でもなあ、「ぜひ読んでね♪」とお勧めする類の本では、ありません。猫好き以外の方はやめましょう。