福祉用具の展示体験会 |  頸髄4〜6完全損傷、でも自分自身を諦めない!

 頸髄4〜6完全損傷、でも自分自身を諦めない!

脊髄損傷だからって、他人に治らないと言われて納得できる?

 昨日は福祉センターで開催された、福祉用具セミナー・展示体験会へ行ってきた。
去年はセンターのホールや通路にずらりとメーカーさんが展示していたけれど、今年は何もない。
受付があるだけ。



どうやら今年はいくつものホールを使い、ざっくりと分類して分けて展示しているみたい。
ひとまず近くの移乗支援用具の展示会場へ。


ベッドやリフト等があり、その中で目立っていたのが大和ハウスの『パロ』。
セラピー用アザラシ型ロボット。
ピンク色だから目を引いた。

まぁそれは必要ないとして、介助者の腰への負担を軽減する物が並んでいて、その中でも面白いなと思ったのがレイボエクソスケルトン。

近年介助者の負担を減らす様々なものが世に出てきている。
そういったもので、立位や歩行練習に使えないなぁ、とよく思う。
専用のものは一般では買えなかったり、通うには高い費用が必要になる。
でも例えば農家さん向けのように、購入が前提の特定の部位に狙いを定めたような補助装置なら、買えなくはないし使いたい放題。
これからもっと様々な補助ロボット等が世に出てくるだろうし、ちょっと期待。


その近くにあった株式会社FUJIの移乗支援ロボットHug。
 
 


今移乗には基本的に何も使っていない。
ベッドから車いす、そしてその逆。
介助者が上手いし、タイミングによっては2人で行う。
10年以上腰痛ゼロを維持。

だけどそれはその環境だけ。
このロボットは前かがみになってもたれた状態で移動できて、その場でくるくる回れるほど小回りが利く。
幅が狭くて一般の建売住宅のトイレにまっすぐ入れる。
ただ、こういった移乗装置やロボットにありがちな、手すりを握る動作。
これができないんだよなぁ。
だけどメーカーさんが言うには、握れなくても脇が締められれば使えるって。

へぇー

試さなかったけど、今の自分の体だったらどうにかなるかもしれない。
そうなると、トイレに行って便器に座って排便する介助を、ヘルパーさんに手伝ってもらうことも可能になってくる…そんな将来がチラッと見えた。
でもその前に、車いすでトイレに行って便器に乗り移る方が先に来るかもなぁ。


会場を移り、面白いものが目に入った。
株式会社ハイレックスコーポレーションの入浴介助装置。

浴槽の中に設置する昇降式の椅子。
それだけの事なら昔から機械式のがある。

でもこれは動力が水。
シャワーと昇降の切り替えスイッチが付いたボックスにシャワーのホースをつなぐ。
浴槽への設置は落下防止の小さな引っかかりパネルを貼り付けておくだけ。
後は本体を浴槽の縁に引っ掛けるだけ。
浴槽の縁と同じ高さの座面に座って、浴槽の中に足を入れるように向きを変える。
後はスイッチを動かすだけで、水圧で椅子が下がってお湯に浸かれる。

こういった方法でも自力でも、浴槽で入浴はしていないが、できるだけお湯を張った状態で浮力を利用して体を動かせる話はよく聞く。
だけどこれなら半分しかないお湯からでも出ることができる。
使う人は限定されてくるかもしれないけれど、便利な商品だなぁと思った。
温泉旅館にあったらいいのになぁ。
ホームページとYouTube動画はまもなく配信だそうです。


他の展示品を見ているとワークショップが始まった。
専門として仕事をしている人が対象。
それに事前申し込みが必要。

なんだけど…そのまま居てたら参加できるじゃないか!?
でもその気は無いから退室。

したのはいいけども…次の目的の会場もワークショップ中で入れない。
ありありゃ。

そういうことか…。

昨年はワークショップやセミナーは別のホールで開かれていた。
その代わりに空いたホールや通路にメーカーさんが並んでいた。

そんなやり方だと思っていたら全く違って、一般の人も無料で予約なしで来場できるけれど、ワークショップ中は展示品が見れない。
このやり方はよくないなぁ。
見たくても門前払い。
残念。


でもどうしても確認したかったモルテン。
先日、自動除圧車椅子クッションの販売開始情報を入手していたから。
それが展示されているかどうか。
ワークショップ中に係りの人に確認してもらうと、展示されているって。
そうなると、見ずに帰れない。
プッシュアップができない体では、自動除圧できる車椅子クッションなんて超貴重品。

ワークショップが終わり休憩の15分間で速攻話を聞きに行った。
パワークッション。
見た目はかなり分厚いクッション。
最も分厚いロホクッションと同じ位か?


前方のチャックを開けると、操作パネルとバッテリーが入っている。
このバッテリー面白いことに、モバイルバッテリーで対応可能。


もちろん純正品はついているけれど、クッションとの接続はUSB方式。
バッテリーの充電もUSB方式。
完璧な、時代への対応…。
もちろん収納できるサイズは制限があるけれど、かなり大型でも大丈夫そうだった。

自動序圧は15分に1度で70時間の稼働。
もう…いつ充電したのか忘れそう…。
でも15分に1度だから、それでは物足りない人もいるかもね。
それとエアーの入る部分は介護用エアマットレスと同じようなチューブタイプだった。


そうこうしてるうちにワークショップが始まったので退室。
全部の展示会場を回ることができなかったのが残念…。
でも、楽しく貴重な情報が仕入れられたので良い時間になった。
モルテンのクッションを試してみたいなー。