マット塗装考察 | ハネホンSTAFFブログ

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マット塗装考察

 

皆さんは、マット塗装と言うとどういうイメージを持ちますか?

 

上の画像は、マット塗装と言えば!

と、言った感じの粉をふいた触るとザラっとした手触りの塗装が

デフォルトのイメージだと思います。

 

因みに、左が YAMAHA アクシスZ で、右が NMAX です。

 

四輪の高級車がマット塗装を装うようになって最近、

バイクにもマット塗装が増えましたが・・・

 

確かに、カッコイイ!カッコイイですが、

色々厄介です(色だけに・・・笑・・・面白くないって!)

 

ちょっとした厚紙や、クリアファイルが、”シャーッ!”て、

擦っただけでも線傷が付きますし、

付いた線傷を消すことができません。

 

”艶有塗装”だと、軽い傷だとコンパウンドを付けたウエスや、

スポンジにワックスを付けてスリスリすれば消えますが、

マット塗装でそれをやると、傷を含めた周りの塗装の

粉吹き部分が無くなって”艶有塗装”にたちまち変身です!

 

補修するなら同じ塗料のスプレーで上から”吹く”しかないのですが、

素人がやると、”あ〇まの悪い人の車” 的な出来になる事請け合いです・・・

しかもそんな都合の良い同色スプレーなんて売ってません。

 

店頭で展示保管するときもスンゴク気を使います。

扱っていて一番嫌だったのが、YAMAHA NMAX の 

タンデム・グリップがマット塗装な ヤツ !

さっさと売り切ってしまえば問題ありませんが、

長期在庫になった時には、毎朝、毎晩、

店の中や外に出し入れする際に

グリップを握ってスタンド・アップする度に

手で握った部分が擦れてだんだん”ツヤツヤ”に・・・

明からに握った部分と、握って無い部分で色が違ってきます。

しかも他に持つところ無いのでどうしようもありません。

 

こんな感じの艶有マット塗装になります・・・

 

 

いや、違いますって!

これは、BMW の F700GS ですが、こちらのマットは

デフォルトで、”艶有マット”(仮称)なんですね。

 

説明し易いようにご登場願いましたが、

冒頭の2台の YAMAHA の ような”粉吹きマット塗装”は、

使い込んでい行くと、色々なところが擦れて

こんな感じの”艶有マット塗装”へと、変貌して行きます。

 

”使ってるうちに味が出て来てイイね~”って、

粋な事を言って下さるお客様ならいいですが、

はじめにちゃんと説明してないと

”おめえ!使ってるうちにドンドン剥げて来てんじゃねえか~!”

なんて、怒鳴り込まれても文句言えない感じの変化です。

(一応、メーカーの保証書には、経年変化による塗装の自然退色は

保証の対象外ですとはうたっております)

 

まあ、そんな感じなので、 HONDA さんも思うところがあったのでしょう。

先日発売されました PCX 125/160 の、

マットディムグレーメタリック

マットコスモシルバーメタリック

では、もはや、”これって、マット?”状態です(笑)

 

当店の マットディムグレーメタリック PCX です。

 

完全に”粉吹き塗装”のマットの面影は無く、

触り過ぎてマット感が無くなっちゃった感が強いマット塗装?

が、デフォルトのマット塗装です(笑)

 

私から言わせれば、既にマット塗装では無いですコレ!

 

試して無いですけど、普通に、ワックスと、コンパウンドが使えそうです。

(試して剥げても知らないですからね!自己責任でお願いします!)

 

因みに、YAMAHA は、 マット塗装には、ワックスが使えないので、

専用のクリーナーを用意しています。

詳細は、コチラ!

 

まあ、”ユーザーが望むから” と、言ったお題目で

メーカーは商品を作り続ける訳ですが・・・

 

ホントにユーザーの皆さんは、

”マット塗装”を、望んでいるのでしょうか?

 

そして、この”艶ありマット塗装”は、

マット塗装と呼んでいい物なのでしょうか?

 

私には、良くわからないんですが、

暇だったので、ちょっと考えてみました(笑)

 

皆さんのご参考になれば幸いです。

(なるか!んなもん!)

 

 

 

 

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