毎年初めのルーティーンとなりつつある川上山若宮八幡宮詣である 

 元旦の挨拶と雑煮をいただいた後、氏神である國津神社に詣でる そして、寺へ詣でて墓参りをする というのが我が家の元旦の午前中である

 その後、家族や兄弟や親戚が来てくれて賑やかに過ごす 二日の夕刻くらいには静かになる 三日か四日には川上山若宮八幡宮へ詣でるというわけである

 川上山若宮八幡宮は伊勢国を南北に分ける雲出川の源流部、奥伊勢、大和や伊賀との境目の山中にある 奥伊勢、美杉の奥津から川上へと上流へと上っていく 南朝以来の伊勢国司北畠氏、江戸時代に入ってからは藤堂氏からも庇護を受けてきた若宮八幡宮だが、地元の人たちは初詣客もかなり減ってきたとつぶやく 確かに遠隔地ではある 山間の地である しかし、伊勢の象徴的な川、雲出川の命の源なる若宮さんなのだ 天狗様が掲げられる本殿からさらに上流へとのぼっていき、清らかなる滝に心あらわれ手を合わす 正月ならずとも、この清らかなる空気にふれにこの地へと足を運びたいと思うのだ