【特薦】対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術 平田オリザ著 講談社学術文庫 | 日々に、折々に…

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折々に浮かびくることをとりとめもなくつづってみました 風の音を聴きながら…

 


 平田オリザ 著 対話のレッスン 日本人のためのコミュニケーション術 講談社学術文庫

 「21世紀との対話」として連載された文は小学館より「対話のレッスン」として刊行され、これを底本としてこの本は2015年に刊行された 劇作家である著者は「話し言葉の日本語」から改めて言葉について書かれたのがこの本である 

 どうして、日本語での対話が成立しにくいのか そもそも対話とは何か 会話と対話の違いとは 対話として成立する折の冗長性の意味など、普段、同調性やコンテクストについて考えてはいても、そもそも私たちが生活しているこの社会がどういったものなのか、そして、この21世紀には何が必要なのか 分断社会といわれ始めているが、では、どのようにしてそれを乗り越えていくのか…

 人様に期待をしてはいけないということはよくわかる しかし、あえて21世紀のコミュニケーションは「伝わらない」ということから始めるのだ 私が大事にしていることを、あなたも大事にしてくれるとは限らないということなのだ だからこそ、理解し合える部分を少しずつ増やし、広げて、一つの社会で生きてゆくのである 

 アンサンブルとは、他者を尊重し、他者との違いを認識しながら、自分を主張していくこと アンサンブルとは対話である