手話教室 花井 日本手話 | 手話 【OFFICE 花井盛彦 】

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今日の【NA】初級クラスは、HANAIプロダクションのスタッフブログから、生徒さんが気になる部分を選んで話し合っていきました。

 

4/21の初級クラスから

NMM、目の動きや指さしの大切さ。

 

指さしは、厳密な方向をさす訳ではなく、

あっち(マンションの階段がある方向を指さす)で階段を登ってる?ううん、三茶(実際の駅方面を指さす)で飲んでる。

 

厳密でなくても、少しの差で伝わらない事もしばしば。

位置や方向の大切さを再認識しました。

 

他にも、水臭い面倒臭い汚い手を使う鼻が曲がる

 

これを単純に単語を当てはめるだけで通じる?と、話していきました。

 

ろう者は、見る力に長けていて、見たままを再現する事が多いため慣用句やことわざの様な「言葉遊び」よりも、行動に意味がある方が伝わりやすいですよね。

なので「汚い」は「ずるい」の方が良いよね。「鼻が曲がる」は伝わるかな?等、話していきました。

 

 

日本語を捨てて、イメージ力、見たままを再現、手話表現することが重要です。

それにはCLが絶対に必要です。

CLは難しくできないと苦手意識を持っていたり、読み取れるようになりたいと希望する聴者が多いです。

「手話(単語)」があるから、CLは身につける必要がないと考えている人もいるようですが、CLがないとろう者と通じないですし、ズレも起こりやすい。楽しい会話も深い会話もできません。

CL力が上がれば、読み取り力も絶対に上がります!

 

文化や文法が違う日本手話。

 

花井講師がいつも言っている『言葉の壁』

それは、とても厚いそうです。

 

例えば、マンションの契約の時。

筆談は時間がかかりすぎるし、丁寧に書かれると曖昧な分かりにくい日本語があったり、簡素化して書くとニュアンスが伝わらなかったり。

日本人=日本語とは限らず「筆談します!」と言ってくれても、それでは足りないことは明確です。

ガスや電気、火災報知器等の点検や誤作動があって、至急連絡を取りたい時も、電話でやり取りができないのは不便でストレスだったり。

お店の予約や連絡も、電話でパッと済ませたいときもメールや問い合わせフォームしか手段がなく、返信が遅かったり、上手く文章にできなくて伝わらなかったり。

仕事でも「ろう者に対応していない(どうして良いかわからない)」と断られたり、仕事中も輪に入れずに孤独だったり。

ろう者は気楽に行ける場所は非常に少なく、僕はろうですと告げると、聴は困って逃げてしまう事もあるとか。

通訳もすぐに呼ぶことができないどころか、来てくれても日本語主体の通訳が多くて通じなかったり。

通訳より上手い友達がいても、さすがに24時間対応してもらうわけにいかない。

必然的に世界が狭くなり、独りでさみしい、悲しい、苦しい、辛いと感じます。

 

ろう者にとって大きな悩みです。

ろう者と聴者の差は違いすぎて、溝は深いそうです。

 

 

日本手話が広がったら…そう願う花井講師。

そのために講師を続けています。

 

お互いが歩み寄り、我慢のないコミュニケーションができると良いですね。

 

今日もお疲れ様でした。