助詞の表現方法 | 手話 【OFFICE 花井盛彦 】

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8月に入り、お盆夏本番というところでしょうか。
夏休みどうぞたのしく満喫してくださいませ!


今日は、「助詞」について考えてみましょう。


花井講師が、いつも
「日本語(文法)と手話は違うから、頭から日本語を捨てて考えなさい」と指導しています

頭では分かっていても、なかなか難しいことです。

ではなぜ、日本語と手話は、違うのかを考えてみましょう

①私

②自転車

③故障、壊す


①私  /   ②自転車   / ③壊れる

この3単語を使って、手話表現してみましょ。

この3単語だけで、ちゃんと、言いたいことが正しく相手に伝わるのでしょうか?


自転車が、壊れた!

が、自転車壊した!


私の自転車が壊れてしまった
私が自転車を壊したんだよ
では、意味が大違いです。


頭で、日本語文法だけを考えながら表現すると、

「私」の「自転車」が「壊れた」と表現したかったのに、

実は相手には、

「私」が「自転車」を「壊した」と伝わっているかもしれません。


単語も表現も全部があっていても、伝わってない・・・
それが「手話のズレ」です。

テキスト学習だったり、単語をたくさん覚えたからといって、
実際には手話が、通じないというのは、
こういうことなんです。



では、どうやったら、

①私自転車壊れた
②私自転車壊した

この助詞の違いは、どう表現したら正しく伝わるのでしょうか?


一緒に考えてみましょ!


方法は、色々ありますが

(A)  手話の表現を、変える

(B)  文法の順番・間を変える

(C)  表情によってその時の感情を伝える(NMS)


(A)手話表現を変える場合

壊れる(壊す)という表現を使わずに、
蹴ったり、投げたり、ハンマーで叩いたりʬʬʬʬʬと、
壊した状況をもっと具体的な表現に変えてみるや、

私  自転車      +パー
(※機能を失う、機能停止、壊れる、潰れる、破綻、全滅・・・etc.)


(B)文法(順番)や間を変える場合

自転車/(間)・・・/壊れた
自転車 /(間)・・・ 壊した



(C)表情によってその時の感情を伝える(NMSなど含む)

私      自転車     壊れた    +  ポ(どうして?)

Σ(|||▽||| )ガーン  や  (p_q*)シクシク  

私が  自転車  壊した  
べー( ´👅` )・・・(壊してやった)
ヾ(_ _*)ハンセイ・・・(壊しちゃった)
m(_ _)m・・・(壊してすみません)


では・・・そのままの順番で、
そのままの3単語だけを使って、意味を区別する方法はと言うと・・・


それが、あるんです!

皆さん!これは事件です!
(松井一代さん風に言ってみた(笑)ʬʬʬʬʬ)


意味が伝わる方法は、

やはり  指差しです!!

私   自転車   壊れた  + ( ∵)☞指差し(自転車)
私の自転車が壊れた

私  自転車  壊した  + (∵ )指差し(自分)
私が自転車を壊した



日本語には、助詞があります。

日本語の助詞は、名詞に「が」「を」「に」等をつけることで、
動詞・形容詞との意味、関係を示します。

いわゆる「て・に・を・は」と、いわれているものですね。


手話には、この助詞を表現するものを、指差しで表すことかできます

誰が?誰に?何を?どれに?何が?


指差し⇒「主語の明確化」
これは手話においてとても大切なのです。

指差し!聴者は、苦手です。

しっかり覚えましょうね~



夏バテしませんように!
素敵な夏休みを(^ー^)ノ