自分に起こったシンクロニシティがあまりに不思議だったので、「シンクロニシティ」をキーワードにして書いています。

 

私の体験の始まりはこれ(1)

 

会社を辞めた後、失業保険をもらいながら、電力に関する実験をしていた。

震災を機に、電力に関心を持ってしまったから。

 

そんな時に見た映画が「人類資金」だ。

佐藤浩市のセリフに驚いた。

 

世界の人口の7割は、電話さえ掛けたことがない

 

普通の人なら、世界の人たちはそんなに貧しいんだ、と思うところなんだろう。

でも私は全く違うことを考えていた。

 

私の特許は主に携帯電話を製造するのに使われていた。

これから世界の人口の7割が電話を使うとすれば、

固定回線を引くわけがなく、100%が携帯電話。

サラリーマン時代に見てきた市場は、世界のたったの3割だったんだ。

 

私がサラリーマン時代に提携をしたアメリカの巨大企業は、

先端技術で世界の9割のシェアを持っていた。

残りの1割からも高額なライセンス料をとり、採算が取れないようになっていた。

だからこそ提携する意味がある。

でも、それでも世界のたった3割だったなんて。

 

携帯電話1機種100万台売れたら、チップメーカーもキャリアも、

関係者みんな大喜びだった。

でも世界の7割なら約50億人

 

そのマーケット

いただこうじゃないのニヤリ

 

そう思ったんだ。

 

その映画の中では、携帯端末で自由にコミュニケーションを取れるようになることで、

途上国の人たちがハッピーになっていくところが描かれていた。

人類にとって、コミュニケーションは重要だ。

 

でも私から見ると、いくつかのポイントが抜けていた。

電力も足りない。政府を通していたら時間がかかる。

オフグリッドの電源が必要だ。

まずはそこからだ。

その後にITの力で仮想電力会社に仕上げる。

 

その後実験を進めながら、途上国向けのビジネスコンテストに応募した。

160件以上の応募のうち、ファイナリストに残った。

審査員はソニー元会長をはじめ、テレビで特集されるレベルの経営者たち。

 

2位をいただいた。

ソニーの元会長は、もうテクノロジーはいいんじゃないの、といい、

音楽関係の人に優勝が渡った。

 

#ビジネスコンテストは日曜日だった。賞を取ったことを知らせたくて、

#昔の私のチームメンバーに電話した。

#喜んでくれたけれど、なんだか様子がおかしい。

#直前の金曜日の夜、あの上司が亡くなったという。

#飲み会の後、駅の階段を上っていたら、心臓発作で亡くなったらしい。

#パラレルワールドが切り替わるときって、

#こんな風に明確に人が消えていくことも、あるのかもしれない。

#まさか、デスノートじゃないでしょうね?

 

いろいろなサポートをいただき、会社を設立。

それからアジア、アフリカを歩き回ることになる。

そして、私は次のステージを歩み始めた。

 

もし10兆円の人類資金があったら、あなたならどうする?

 

- つづく -