『放射能が不検出でした』のトリック | ハンサムブログ
新米が出回り始めています。
安全であろうと思われた宮崎のお米ですら、16ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されたそうです。

暫定基準値の500ベクレル/kgという値からすると大したことが無いように思われますが、そう思ってしまった時点で策に落ちていると考えるべきです。

なんといっても米は主食です。毎日口に入ります。

ベラルーシの規制値を貼りますが、これを見ると毎日食べる主食であるパンの値が極端に小さい事がわかります。
また、被爆感受性の高い乳幼児の食品は、それ以上に厳しい値で規制されています。
水に及んでは10ベクレル/kgという厳しさです。
この3倍であっても日本の水では「検出せず」になります。

また、乾燥食材や、お茶などは高い値ですが、これは実際に戻して食べる際の重量比を考えて、きめ細やかに決められている事がわかります。
また、食べる頻度などによっても、値が上下している事にも注目すべきです。実に理論的です。

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対して日本の暫定基準値は、主食も含めて500ベクレル/kgというおおらかさです。

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さらに、北関東や東北で、米や野菜を調査した結果、放射能が不検出だったとの報告を数多く聞きますが、これには一つのトリックがあるのです。

県によって様々ですが、私の知る限りでは、40ないし20ベクレル/kg以下を持って、「検出限界以下により不検出」としてしまっているのです。

宮崎のお米が16ベクレル/kgなのに、なぜ北関東、東北の米が不検出なのかという素朴な疑問の答えがこれだったのです。
ベラルーシの主食40ベクレル/kgの値は、今の日本では「検出限界により不検出」なのです。
乳幼児の限界値ですら、不検出となります。

そんなきめ細やかな規制を敷いているベラルーシですが、現状がどのようであるかは、興味のある方は調べてみてください。
チェルノブイリ事故から25年以上も経つのに、障害を持たずに健康に生まれてくる子供が2割程度だという話を耳にしました。重ねますが、障害児が2割ではなくて、正常が2割です。

それ以上に過酷な環境の中での暮らしを強いられている日本の25年後は、想像を超えた惨状であると私は考えています。

非情と言われようが鬼と言われようが、食って被爆して農家を守るキャンペーンには、断固として異を唱え続けます。
農家を守る方法は、国民の健康を害さない方法のみが正道と考えます。

ツケを国民に押し付ける東電と政府と利権亡者の生贄に、日本人のお人よしが差し出されている事に胸が痛みます。