大衆演劇千成座・橘小竜丸劇団鈴組8/21芝居感想 | BOOのなみはや国風土記

BOOのなみはや国風土記

日々の出来事(主に大衆演劇、スポーツ観戦、買い物、音楽など書いてきます。コメント、ペタをいただけたら嬉しいです。

第一部お芝居は、村八分。


 徳三に呼び出された村人たち。徳三は、お文が国定忠治の居所を訴人したと訴えた。農民の味方の忠治を訴人するとはありえないと村八分を提案。庄屋は渋々承知して、通りがかったお文の姉およしにちょっとだけだからと村八分を言い渡すが・・・。


 うーん外題詐欺やな。村八分はないわ。台詞にもあったけど葬儀、火事以外はハブられるんや。妹は頭の弱い設定。真ん中の弟は失語症。設定はきついが全て振り。頭が弱いお文がそんなことできるはずはないと村人も思ってる。そやからおはぎ差し入れたりしよる。流れ者の徳三も村人にいい印象を持たれてない。体裁で形だけ。家の雰囲気も明るい。くすぐり入れるから。村八分の外題なら、村八分を描かないとあかんで。


 お文が徳三に騙され忠治を訴人した。徳三に1両貰い、持ってるところをおよしに見つかる。およしが徳三に金を返しに行こうとすると、姉ちゃんは何度か手篭めにされそうになってるからと自ら返しに行き、徳三に殺される。ここは振りがほしい。冒頭で徳三が言いよるシーンでも入れたら。


 結局弟が徳三を殺し、姉が身代わり。結局白洲の場に立つがお咎めなしのハッピーエンド。妹が殺されてるんで中途半端。褒めるところが、錆びてる鎌に奉行が言及したが、ちゃんと鎌の刃を茶色に塗ってた。


 今日の芝居は55分。村八分を描くには時間が足らん。中途半端な芝居になってるんでわしならこうする。


 冒頭忠治の説明を丁寧にする。知らん人もおるから。初幕からお文を登場させ、自らの口で忠治を訴人したことを言わせる。勿論徳三に金を渡され口止めされている。村人が怒り村八分。村八分の幕を入れ、徹底的にはぶる。村の井戸も使わせない。徳三はそれを利用して言い寄る。その後はラス前までは一緒。ラストは弟に喋らせるな。それでも姉が処刑される。


 芝居の出来がいいか悪いか別にして外題には沿える。今思い出したけど、ラストで奉行が村八分禁止を言い渡してるが、やっぱり弱い。


ほんじゃ