大衆演劇オーエス劇場・劇団松丸家8/20芝居感想 | BOOのなみはや国風土記

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第2部お芝居は、吉五郎懺悔。

 奥州は白石にある茶店。茶店の息子清太郎は岡っ引きをしているがどうも仕事に力が入らない。暇があれば博打を売っている。末は娘おやえと夫婦にと上役の役人が思っているがどうも頼りない。江戸から木鼠吉五郎がこの村に紛れ込んでるというのに。説教が聞き飽きたんで十手も持たずに逃げ出した。

 木鼠の吉五郎は母を訪ねてこの地にやってきた役人に追われ撒いたところで茶店で一休み。どう見ても土地の人じゃないみたいだ。茶店の女主人と話を交わしていくうちに、双方とも振 袖火事で親、もしくは息子と離れ離れになっていた。母親に会えたことを確信する吉五郎。ひと時でいい、同じ境遇のあっしたち二人、親子になりませんか。親 子の名乗りはできない。それが唯一吉五郎の思いだった。息子よ母よとやっているうちに思わず感極まる。種違いの弟は役人をやっている。しかし、祝言費用に充てる金を母親から奪い博打場に。ならばと弟の更生と弟に捕まる決心をする。

 街で弟にあった。清太郎さん、博打はやめた方がいい。相手は玄人だ。しかしいうことを聞かない清太郎に一発食らわせる。俺の顔に見覚えはないか。女の顔は覚えるがお前みたいなやつ知らないよ。どうしようもねぇ野郎だ。俺は大盗賊木鼠吉五郎だ。十手は置いてきたので御用だと言って出したのは草履。 十手を持って来いと一喝して、帰した。そこへ弟の上役の役人が。お前を捕まえないといけない。あんたに捕まるわけはいかない。双方とも思いは同じ。出来損 ないの弟に手柄を立てさせるためだった。そうとは知らず持ってる匕首で役人を殺してしまう。

 逃げてきたらいつの間にか茶店の前。母親に別れを告げる。そこに手下の音が逃げましょうと来た。俺はこの土地に残る。おっ母さんに会ったんだ。親子名乗りは出来ねぇ。それを弟が聴いていた。兄さんだろ。いつもおっ母さんが言っていた。いいから捕まえろ。嫌だ。今なら逃げ られる。お前の縄にかからなきゃ今日まで生きたかいがないんだ。泣く泣く縄目をかけた。騒ぎに出てきた母親。そんなに悪い人 じゃない。お茶を1杯と差し向ける。おばあさんありがとう。清太郎、この人はわしに小遣いまでくれたんじゃ。くれるはずだよ。この人は。吉五郎が清太郎を殴りつける。親子名乗りしたかったらとっくの昔にしている。弟に引き立てられる吉五郎。茶店の老婆が涙流らに見送った。


 この劇団で見るのは5年ぶり。その間に浅井グループと劇団武るでみている。おっ母さんは息子とは気づいてないバージョン。白浪5人男のうち、木鼠吉五郎の話。


 縁座制で親子名乗りは出来無い。世間にばれりゃ母親、弟までも処罰される。まだガキな弟に母親を託すために捕まる。今日は涙が頬を伝わるほどの号泣。たまにしか見れんもんやから。かと言って他のお客さんで泣いてるのは居ない。昼の部は居たそうやが。


ほんじゃ