大衆演劇西成結劇場・TEAMJUNYA6/8観劇記 | BOOのなみはや国風土記

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 第2部お芝居は、泥棒哀歌。


 留吉は、いかさま博打でお縄になったが、馴染の目明しのおかげで二度と博打をしないと約束させられ大工として働いている。しかし、旧知の正に会い、いかさま博打を持ち掛けられる博打好きの留はついていってしまう。

 賭場で捕まる留。もう二度としないというので、大事なものが出来たらまじめに働くだろうということで、盲の老婆の実の息子になることを提案されそれを承諾した。名前は音松、信州は松井戸出身。老婆に出合い、親孝行を誓うのであった。

 二人で暮らして数か月、また正がやってきた。今度はくずりの松というものを連れてきて、またいかさま博打で一儲けしようと持ちかけてきた。事情を説明す る音松。ばらすぞと脅される。暮六つに別れ橋に来いと出ていくが、裏切ったたら殺そうと、松が見張ることに。母親の肩をもむ音松。そのとき、松が驚きの表情。 自分の名を呼ぶ老婆。実の母親だった。庄屋の息子とケンカしたときにできた右側頭部の傷はまだあるかという問いに、まだあるよと。意を決してその場を立ち去る松。音松も友達に 会いにいくと言って包丁を手に。その場面を幼馴染のお美代に見られる。

 待ち合わせ場所に現れた松。あいつは堅気になりたいというからほっとこうというが、正たちは裏切り者だと言って火をつける相談。それを聞いた松は正を刺 す。その場で乱戦となり刺されながらも全員殺す。駆け付けた音松は惨状を目のあたり。虫の息の松が、仲間割れだという。傷が側頭部といったが違う。そういって 髪をかき上げ、傷を見せる。あんたは。おっ母さんのことは頼んだぞ。そこにお美代に連れられた老婆が。おっ母さん、のみを持ってたんだよ。新しいのみを友達に見せる約束をしたから。 おっ母さん、頼みがあるんだ。昔遅くなっても帰ってこなかった時に探したように名前を読んでおくれ。音松。おっ母さーん。音松、音松。音松となった新吉は ここに居ると言って連れて帰る。本当の音松は、その場を去る三人に手を振りながら絶命した。


別れ橋とかでやられてる芝居。粗筋は他劇団をコピペ。相違点は、

①序幕はなし。盗賊が新吉を呼び出すところから。

②母親は妹と居酒屋を営んでおり、客として見張り、奥の話し声で自分の母親と知る。

③置き手紙におっ母さんに親孝行しろと手紙で知らせる。

④おっ母さんと何度も叫ぶ。


 久しぶりに見た芝居で泣けた。おっ母さんは最後分かってた。最初は新吉にごまかされていたが、だんだん声のする方を見て声をかける。このへんの描写を長谷川桜が見事に演じた。自分が本当の息子と知り、奥に入って親子名乗りしようとするが、ためらってやめた。このへんの描写もいい。んって思ったところが。手紙で本当の息子が小頭の新佐(新吉)であることがわかったと思った。最後はやっぱり兄貴がとかのほうがよかったかな。


 適材適所というかそれを乗り越える技量もある。感情移入が非常にしやすい。舞踊ショーで恋川純弥が6日に亡くなった門倉有希のノラで女形。群舞が多く見飽きない。


ほんじゃ