大衆演劇梅南座・嵐瞳劇6/2芝居感想 | BOOのなみはや国風土記

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第2部お芝居は信州一羽烏、雪の信濃路。ゲスト轟純平、あつし。


 信濃に忠治が逃げてきたと、居酒屋で話をする二人の十手持ち。女衒の目明しが、もうひとりの十手持ち信濃屋に協力を持ちかけるが、持ち場が決まってるんで、取り合わない。女衒の十手持ちは怒って、出て行った。


 代わりに入ってきたのは居酒屋主人で義弟の、喜三。忠治がこのあたりにまでに逃げ込んできているが、忠治の子分だったお前ならどうすると問われ、昔は昔今は今、助けないといった。それを聞いた義兄の信濃屋は、居酒屋をあとにした。それを聞いた嫁のおとよが、忠治親分に受けた恩を、仇で返すのかとなじったが、役人の義兄の手前、ああ言ったまでだといった。


 店を閉めたあと旅人が店に来た。こう寒くちゃ、峠は越えられねえ、冷でもいいから酒をくれといった。酒を持ってきて酌をすると、見たことのある顔が。忠治だった。親分大変でしょうと、二階で休んでくださいましと言ったが、嫁もいる堅気に迷惑をかける訳にはいかないと、出ようとするが、おとよにどうか泊まっていってくださいと、懇願され、感謝した。その様子を伺う蝮の源太。


 源太から裏の辻堂に呼び出された喜三は、忠治を匿っているのを番屋に届け出る。さもなくば嫁をくれ、または金を50両くれと脅された。持ってた匕首で、肩を一斬り。その場を去った。致命傷を追っていない源太は、忠治に向かって、番屋に届け出るように頼むが、長脇差で、一突き。


 義兄がやってきて、喜三に、源太が殺された。お前を見たものがいると言ったら、あっさり認めお縄に。そこへ、薬売りがやってきた。

酒をくれと言うんで、兄の分も2本付けた。酒を酌み交わす二人。薬屋がゆうには、長脇差で刺したのが致命傷で、煙草入れが落ちていた。持ち主は忠治のものだと告げ、兄は、危うく無実の人間を捕まえるところだったと、喜三の縄を説いた。兄は、例え話として、もし、堅気になって嫁のいる昔子分だった男に世話になるかと薬屋に聞き、薬屋は世話にならないと答えた。それを聞いて安心した兄は、通行手形をわざと落とした。十手持っていれば、そんなものはいらない。あんたの方がいるだろうと言って出て行った。忠治とわかってのことだった。有り難く頂戴する忠治。しかし女衒の役人衆が周りを取り囲んだ。あっと言う間に片付けた忠治。そこへ騒ぎを聞きつけて戻ってきた兄に、斬りかかるも、兄とわかった瞬間、素直に縄につこうとする忠治。兄も縄にかけようとした瞬間、喜三とおとよに懇願され、十手捕縄を下に放り投げ、これを持っていなければ、役人ではないと言って、忠治を見逃すのであった。


 粗筋と設定がだいぶ違う。冒頭は源太が登場。忠治と二役の座長が演じる。


 ①結婚するため堅気になったんじゃない。しかも子供までいる。義兄じゃなく義父が目明かし。


②通常店を締めたあとやが開店前。

③源太が金を脅し取らない。あくまでも目的は女房。離縁状を書かせる。普通トドメを忠治なんやが、辻堂からどすをズブリ。元子分がたばこ入れを渡す。勿論二役なんで忠治は出てこず。

④かばったので通行手形を渡すんではなく、娘夫婦に難儀が掛からなくするために渡す。

⑤忠治を娘夫婦の懇願で逃がす。


 人情に振らなかったな。忠治が庇い立てするわけでもなく。下手人として捕まえに来た役人を斬る。もちろん真犯人は忠治なんやが。なんか娘に弱い目明かしの親父に写った。


ほんじゃ