大衆演劇梅南座・劇団松丸家3/2芝居感想 | BOOのなみはや国風土記

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 第一部お芝居は、兄弟鴉は浅間の喜太郎


 大津の宿。寅次郎は三国屋十兵衛の縄張りを狙い、兄貴の寅五郎の協力のもと十兵衛をたたっ殺した。親を探しに来た喜太郎と春太郎。バラバラで探しているうち春太郎が一味を見つけるが切られた。そこに駆けつける喜太郎。兄ちゃん、俺たちは親父の本当の子供ではない。捨て子だったんだ。昨日親父から話を聞いた。江戸は深川巴屋女中奉公しているおたつという女だ。そんな俺たちを捨てた女とは会いたくねぇと喜太郎が言うが、木箱の中に入ってでも、母親に抱かれたいと言って春太郎は死んでいった。

 
 久しぶりに巴屋に顔を出した寅五郎。女将のおたつに娘おえんをくれという。まだ18です。誰があなたみたいなヤクザ物にくれてやるものですか。分かった、月の半分は闇夜の晩だ。せいぜい気をつけるこったな。捨て台詞を吐き、一味は出て行った。しばらくすると裏木戸で人の声が。行ってみたら旅鴉。女将さん、お尋ねしますが、ここで女中奉公しているおたつさんはいますか。おたつは私ですが。どう見ても女将さんじゃ。ここの主人に見初められ、今じゃここの女将ですよ。大津の宿で子供二人を捨てた覚えは。ありますよ。おっ母さん。なんですかやぶから棒に。熱く自分が息子だということを語るが、けんもほろろに返された。今頃こられたってこっちは困るんだ。春太郎だけでも抱いてやってください。春太郎も来てるのかい。しかし出されたのは骨箱。縁起でもないと言って土間に払い除けた。ハッとする喜太郎。大事に大事に骨箱を抱え、泥を払いのける。あんたって人は、どの手で払い除けた。斬ってやる。どすを振り上げるが、辞めた。あんたみたいな性根の腐った女を切っちまえば、どすが錆び付いてしまう。旅立とうとする喜太郎。そこにおえんと出かけていた手代が急いで帰ってきた。お嬢様が寅五郎の一味にさらわれました。出ていこうとする喜太郎にとりすがる。あなたの妹がさらわれました。どうか助けて。今頃親子と言われても都合が良すぎるんだよ。出ていこうとするが骨箱から弟の声が。兄さん、父親が違っても俺たちの妹だ。俺は助けることができないが兄さん助けてやってくれ。助けてやる。ただし、あんたのためじゃない。弟が言うんだ。

 寅五郎の一家に行き瞬く間に斬り伏せ、娘を助け出した。おっ母さん、この人が助けてくれたの。わかってますよ。喜太郎、先程はすまないことをしました。ゆすりたかりの類、本当の息子かと思ったところから、今度は今の娘可愛さにああいうことを言ってしまいました。どうか、春太郎をうちの物まで弔わせてください。その刹那、渡そうとしようとしたが結局二人で旅立つことにした。


 久々に見た芝居。何とか記事を見つけ、粗筋をコピペ。愁嘆場で勘違い。骨箱預かると思ってたけど預からんかった。よそで見た芝居やった。それにしてもこの母親は悪い。自分の子供と知ってて骨箱払いのけるんやから。骨箱払いのけるの、他に越中山中母恋鴉位なもの。愁嘆場で旅立とうとした時、そっと母親が肩に手を置く。思いを断ち切るか如く、手を払いのけ旅立って行く。涙が止まらんかった。


ほんじゃ