前回のお話はこちらから


登場人物の説明はこちらから

http://ameblo.jp/handshake2/entry-10118907778.html



「川島さん。


僕が間に入って確認するから


ハッキリと言って納得いくまで話をするんだよ。」


僕は誰かが丸めこまれるとかだけは避けたいと


それだけを思って店に戻った。



厨房の裏から店に入ると


中野さんの表情は


平静を装っていたが


あきらかに引きつっていた。


「中野さん。こっちへ来て。」


と呼ぶと


「今、手が離せないんで


ちょっと待ってください。」


と言う返答を聞いた僕は


コイツ本当にやりやがったと


絶望させられた。


「中野さん。


それ誰かに代わってもらって


今こっちに来てくれる。」


「店長。今お客さんがドンドン入ってきていて


これをやらないとお客さんに迷惑をかけちゃうんで!」


もっともらしい理由をつけて


こっちに来たがらない姿に


本当に情けない人間だとガッカリさせられた僕は


後藤主任をすぐに呼びだし


「今いらっしゃるお客様だけしっかりと対応して


いったん店を閉めてくれ!


僕が許可を出すまでお客様を


お店に入れないでください。」


こう指示を出した。


この状況で


売上なんてどうでもいい!



「中野さん。聞いてたでしょ。


もうお客さんを入れないから


こっちへ来て話しをしましょう。


なんの話をするのかわかってるでしょ!?」


ようやく厨房裏に来た中野さんを前に


「川島さん。昨日起きた事を話してくれるかな。


しっかりと事実確認をしたいから。」


すると川島さんは


怒りに満ちた強い口調で


僕に話してくれた内容と同く


話してくれた。


「中野さん。事実なの?」


とい聞く僕に中野さんは


踊った目で話し始めた。


「嫌らしい目的ではなく


本当に教える為だけに


手をとって教えたんです。


胸を触ったじゃなくて


胸に触れたんです。


触ろうとしてやったんじゃないんです!」


それを聞いていた川島さんは


「ただお玉ですくって鍋に入れるだけの作業に


どうして手をとって教える事があるんですか!?」


と変な言い訳にやりきれない思いをぶつけた。


「そう言われたらそうかもしれないですね。


でも、嫌らしい目的では本当になかったんです!」


と言い張る中野さんに僕が切り出した。


「中野さん。


やらせろとか


みんなお金もらってやってるとか


その辺はどうなの?


言ったの?」


言葉につまりながら中野さんは


「それは冗談に決まってるじゃないですか。


普通そんなの本気で言わないでしょ!?」


頭に手をやりながら答えた。


「そんなの冗談でも言わないだろう!」と


僕が言いかけるとそれを覆いかぶせるように


「冗談で3万円でどう?


なんてしつこく言わないんじゃないですか!」


と川島さんが突っ込んだ。


「それは言ったけど


冗談で言ったんですよ。


冗談に決まってるじゃないですか。」


と全ての事実を認めながらも


あくまでも冗談だと言い続ける中野さんに


川島さんは続けた。


「許せない!


謝らないんだ!


お父さんには警察は勘弁してください。


ごめんないって何度も言ったんでしょ!


私には言わないんだ。


事実を認めながら謝らないってどういう事!」


たとえ100歩譲って


本当に嫌らしい目的ではなかったとしても


川島さんは嫌な思いをしたのは事実なのに


謝らない中野さん。


怒りが増幅している川島さん。


シーンとした張りつめた空気が一瞬ながれた。


つづく



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