登場人物の説明はこちらから
http://ameblo.jp/handshake2/entry-10118907778.html
久しぶりの休日を楽しみ
気分よくお店に向い開店準備をしていると
いつもの様に
アルバイトさんたちが
「おはようございます!」と
元気に出社し
小気味よくタイムカードが
ガチャン!ガチャン!と
テンポよく響く。
少しして
慌てて駆け込んで
「おはようござます!」と
タイムカードのガチャンが
ほぼ同時くらいのタイミングで鳴り
「間に合ったー!」と
真っ赤な顔をして
安心した様子の美樹ちゃんが出社。
「家から走って来たの?」と
僕が聞くと
「だって起きたら15分前だったんです」
と息を切らせながら答える美樹ちゃんに
「余裕を持って来ないと危ないよ。
慌てて途中で事故にでもあったら大変だから
気を付けなよ!」と伝え
ふたりで朝礼に向かう。
「おはようございます!」と
元気な声とともに朝礼がはじまった。
でも、雰囲気がいつもと違う感じ。
ざわついた様な
そわそわした様な。
ひとりひとりに配置を告げるとともに
返事の元気な声で彼らの健康状態を
確認するために
今日出勤のスタッフの名前と配置を読み上げた。
みんな元気に力強く良い返事をリズム良くしてくれる。
「川島さん ホール1」
と告げた瞬間そのリズムが止まった。
「川島さん」と言いながら前にいるスタッフを見渡す。
「来てないんですよ」と沙世ちゃんが声をかける。
これでそわそわしてたんだなぁ。
「更衣室にもいなかった?」と
最後に駆け込んできた美樹ちゃんに聞いてみたが
美樹ちゃんが更衣室を出た時は
誰もいなかったという。
「バックレかぁ~。」と
まだ入って1週間の川島さんの行動に
佐藤くんが突っ込む。
「昨日の帰りはどんなだった?」と
みんなに聞いてみる。
「普通だったと思うけど」
「僕たちの方が先にあがったんですよ」
とどうもわからない様子。
「後藤主任は何か知ってる?」
「確かに川島さんがみんなより15分くらい遅かったんですよ。
僕も日報とか夜間金庫に行ったりしてたから
ちょっとわからないです。
すみません。」
そうこうしていると
ダラダラ時間が過ぎるだけなので
昨日の反省と対策に
宴会状況を確認して
「本日もよろしくお願いします!」と
元気に営業をスタートさせた。
レジにの池田さんも
ひとりだけ遅くて変だなと思ったんだけど
「お疲れさまでした」とサッといなくなってしまったので
特に分からないという。
「店長。携帯にかけたんですが
つながらないですねぇ。」
という後藤主任の声に
駆け寄ってきた斉藤さんが
「まだ寝てるのかもしれないです。
私家が近くで知ってるから
行って見てきましょうか?
すぐ5分くらいですから。」と
声をかけてきてくれた。
彼女は川島さんと学校の同級生で
川島さんをうちの店に誘ってきてくれたのだ。
その責任とかを感じているんだなぁと感じた僕は
「そうか。心配だし一緒に見に行ってみようか。」と
斉藤さんと一緒に川島さんの自宅に向かった。
行く途中、
川島さんの彼氏が車好きで
良く夜ドライブに行っているから
それで寝坊しているんじゃないとか
斉藤さんは心配して話していた。
川島の表札を確認し
「ずいぶん立派なお家だね」なんて言いながら
インターフォンを押そうとした瞬間。
ガチャ!
ドアが開き川島さんが出てきた。
「どうしたんですか?」と
ビックリした様子の川島さん。
「今日シフトに入ってるのに来てないし
電話にも出ないから斉藤さんが心配して
様子を見に来たんだよ」と言う僕に川島さんは
「店長、聞いてないんですか!?」
「何を?」と返す僕に
呆れた様な怒りを抑えている様な表情に一変。
「あの~。昨日の夜…。」
想像を絶する耳をつぐみたくなる話を聞くことになったのです。
つづく。
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