「登場人物紹介」  店長奮闘記はじめに


前回のストーリーはこちらから



「Hot Pepper」と書かれた


携帯電話の画面を見せて


「3人でお願いします!」と


立っている女性。



僕は恐るおそる聞いてみた。


「恐れ入りますが


当店ではHot Pepperさんの


掲載をしておりませんが


郷土料理 旬 へのご来店で


お間違えありませんでしょうか?」



「ここで良いんだよね。」


「うんうん!」


「郷土料理 旬だよね。」とか


確認しあう3人組の女性。


「あーわかったぁ!


Hot Pepperじゃなかったよー。


ぐるなび!ぐるなび!」と


ひとりの女性が携帯を


見せている女性に声をかけ


「間違えちゃった~。


ぐるなびクーポンでお願いしますぅ。」


と携帯を見せることもなく


笑顔の女性たち。



僕はだんだん意味がわかってきたような…。


でも、疑いたくないのに


疑いの気持ちが出てきて


そんな自分が嫌で格闘しつつ


「恐れ入りますが


当店ぐるなびさんにも加盟しておりませんので


クーポンはございませんが


お席をご用意させて頂いても


よろしいでしょうか?」と


聞いてみる。



「あぁ、じゃあいいやー。」


と不機嫌そうな顔で背を向ける3人組の女性。



「ご予算ございましたら


そちらに合わせてご用意も…」


という私の言葉に振り向くこともなく


「サービスくらいすりゃーいいじゃん!」


「せっかく来てんのに客逃してやんの。」


「アイツ商売っ気ねぇなー!」


などなど


3人で話しながら


夜の街へ消えて行かれました。



いったいなんだったのだろう!?


席に着くこともなく帰られたお客様に


店内のスタッフたちも変な雰囲気に。


予約の電話応対を終えた


レジの池田さんが


「店長。


ああいうお客さんを気にしちゃダメよ。」と


僕が何を考えているのか


分かっているかのように声をかけてくれた。



サービスくらいって


私たちはプライドをもってやっている


美味しいお料理と


痒い所に手が届く接客で


コストパフォーマンスを演出しているわけで


それがサービスだと思って


日々スタッフたちと奮闘している訳で。


何か時代の流れに


自分たちが否定された気に…。



その日の営業後


武田料理長にこの出来事を話すと。


「そんな奴


包丁でぶった切ってやる!」


なんてお怒りモードに。


「料理長。


駄目ですよ。お客様にそんなこと言っちゃあ。」


なんて落ち着かせる私に


「そんな奴はお客さんじゃねぇ!」


なんて半分冗談ぽく言いながら


「店長。


気にするな。


あそこで迎合する必要はないし


ちゃんと真摯に接して


予算の相談の打診もしたんだから


間違いはなかったよ。


カラカラで1杯おごってやるから


帰ろうぜ!」と


さっさと着替える料理長に感謝しつつ


「そいういう事をされるということは


どこかにそういう見られ方をされる


要素があるからではないかと


再度、自分たちを見つめなおそう」と


心に決めた僕でした。



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