破水してきてると自覚症状があるらしいが、自分では水が漏れてくるような感じはなかった。
ただ、トイレにいくとやはり出血し、その血液の周りに膜ができてるように見えた。
『水まんじゅう』のようだというと看護師さんに笑われた。<でも、この水まんじゅうは、とても笑えないものだったのだ>
検診を2日ほど前にした夜中、なんだかお腹が痛いような気が....
我慢出来ない程じゃないけれど、お腹が重い。見回りに来た看護師さんに言ってみると、
”えーーっ、陣痛きちゃったの?!”
陣痛?!!!!!
って、こっちの方がびっくりするよ。
張り止めがマックス状態にされ腰を温めながら不安な夜を過ごし、朝を迎えた。
陣痛かと疑われた痛みは収まっていた。
こんな状況の中でも、わたしは”きっとこのまま持ち堪えられる”という根拠のない自信があった。全人類が滅びても自分だけは生き残っちゃうんじゃないかという、ああいう訳のわからない類いの自信が....。
朝の回診、(この大学病院は5人ぐらいのいくつかのチームを作って患者の治療にあたっていた。主治医含むこのチームのほとんどのドクターに外来で1度はお世話になっていた。その中にあのスーパードライな医師もいた。)例のスーパードライな医師は、”予断を許さない状態ですね”と冷静に言い放った。
ドップラーで心音を測定してくれる時に、いつもお腹の赤ちゃんに声をかけてくれる助産師さんがいた。
”良い子だね~。しっかりママにしがみついてるんだよ~”
・・・・。嬉しかったけど、泣きそうになった。
言わずもがな、誰が見ても深刻な状態であり根拠のない自信は一蹴された。
お昼過ぎに母が来てくれ、ずいぶんと気が紛れた。
トイレに入って立ち上がり、中をのぞくと、そこにはかなりの出血が見られた。
その瞬間、わっと涙が込み上げて来た。
これまで我慢出来てたのに、自分でもなぜだかわからない。
母の前でも泣いたことなかったのに。。。
助産師さんが来て、そのまま診察室へ。
この時はかなり冷静になっていた。
外来で割り込みで診てくれた女医さんがこの日の病棟担当だった。
きっと、何もない。赤ちゃんも元気って言ってくれる。と信じてた。
・・・でも、ドクターの口から出た言葉は、
「破水しちゃってるの。もう、お腹にはほとんど羊水がない状態なの。羊水がまったくない状態では赤ちゃんは生きていけないの。21週を過ぎた赤ちゃんなら、なんとか助けてあげることもできたんだけど、17週は小っちゃ過ぎる。今の医療じゃ助けてあげられないの。この地球上のどこに行ってもそれは無理なのよ...。」
小さい子供を諭すように、ゆっくりと私に話していた内容は
妊娠継続不可能、妊娠終了の宣告だった。
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