INFOBAR:デザイン美が輝く不朽の名機 半田貞治郎 | 半田貞治郎のちょっと気になるサイバーモバイルニュースファーム

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こんにちは!半田貞治郎です。


2003年に登場したau携帯電話「INFOBAR」は、プロダクトデザイナー深澤直人氏とのコラボレーションによって生み出された革新的な端末です。特に「NISHIKIGOI」モデルは、赤色のボディとベージュの本体色、独特のボタンデザインが特徴的で、プロダクトデザインの美しさが際立つ逸品として知られています[1][3]。

INFOBARは、その斬新なデザインと機能性により、発売当時から大きな注目を集めました。厚さわずか11.411mm、重さ87gという薄型軽量ボディに、スクエアフォルムと四角い大きなタイルキーを採用。さらに、フラッシュ付きカメラでのムービー・フォト撮影、EZアプリやEZナビ、EZ「着うた™」、着ムービーなど、当時最新の機能を搭載していました[3]。

INFOBARの評価は国内外で高く、2007年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品に選定されました。また、2003年度には日本の「グッドデザイン賞」、2005年にはドイツの「iFプロダクトデザイン賞」を受賞し、2013年には米インディアナポリス美術館にも収蔵されるなど、世界的な評価を得ています[1][2]。

2017年にKDDIが実施した「auおもいでケータイグランプリ」では、INFOBARが堂々の1位に輝きました。これは、多くのユーザーの心に残る印象的な端末であったことを示しています[1]。

しかし、2022年3月31日にauの3G回線が終了したため、現在ではガラケーとしてのINFOBARは使用できません。それにもかかわらず、ネットオークションでは状態の良い端末が4,400円から10,000円以上で取引されるなど、依然として人気を保っています。これは、INFOBARが機能性だけでなく、一種の美術品やコレクターズアイテムとしての価値を持っていることを示しています[1][4][5]。

INFOBARシリーズは、ガラケーだけでなくスマートフォンとしても展開されました。2011年6月に発売された「INFOBAR A01」は、シリーズ初のスマートフォンモデルでした。このモデルは、INFOBARの代名詞的なタイルキーを物理キーとして搭載しつつ、マルチカラーデザインを踏襲。スマートフォンとしての機能性も兼ね備えた機種となりました[1][2]。

その後も2013年に「INFOBAR A02」、2015年に「INFOBAR A03」が発売され、スマートフォンとしての新作にも期待が集まりました。しかし、2024年7月現在、新作INFOBARに関する発表はなく、販売予定もないものと見られています[1][2]。

INFOBARは、携帯電話の歴史に残る革新的なデザインと機能性を持つ端末として、今もなお多くの人々を魅了し続けています。その美しさと独創性は、時代を超えて評価され続けており、日本のプロダクトデザインの優れた一例として、今後も語り継がれていくことでしょう。

Citations:
[1] https://time-space.kddi.com/feature/news-sp/20170227.html
[2] https://ja.wikipedia.org/wiki/INFOBAR
[3] https://time-space.kddi.com/ketaizukan/2003/8.html
[4] https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/showcase_top/16279.html
[5] https://www.itmedia.co.jp/mobile/0310/27/n_infobar.html