宇宙からBluetooth接続に成功、IoT市場に革命を起こすか 半田貞治郎 | 半田貞治郎のちょっと気になるサイバーモバイルニュースファーム

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こんにちは!半田貞治郎です。

地球上ではスマートフォンとAirPodsのペアリングにまだ苦労している人もいる中、新興企業Hubble Networkが宇宙空間からBluetooth接続に成功し、画期的な技術革新を遂げた。[1][2][3][4][5]

Hubble Networkは米国時間5月2日、自社の衛星2基が地球とのBluetooth接続に成功し、370マイル超(約600km)の距離をまたいで通信を行ったと発表。3月4日にSpaceXの民間顧客向けミッション「Transporter-10」で打ち上げた衛星から、3.5mmのBluetoothチップから送られた信号を受信した。[1][2][4]

同社は市販されている標準仕様のBluetoothデバイスをアップグレードし、セルラー接続を利用せずに自社の衛星ネットワークに接続させた。Bluetooth Low Energy(BLE)を採用し、データ転送速度は遅いものの消費電力が少なく、より長距離の転送が可能になった。[3][5]

Hubble NetworkのCEOのAlex Haro氏は、「多くの懐疑的な声に反証を示すことができた。Bluetoothチップから信号を直接送信し、600km離れた宇宙空間でそれを受信することが可能だと示して、我々は新たな可能性の領域を開いた」と述べている。[4]

この技術革新により、IoTのネットワーク接続が世界規模で加速する可能性がある。バッテリー消費が20分の1に抑えられ、運用費が50分の1になるという。[5]

Hubble NetworkのCTOのBen Wild氏は、「当社の革新的なアプローチにより、既存のBluetooth対応デバイスを改良して、ハードウェアを変更することなくHubble Networkにデータ転送できる。新時代のデータ接続の到来だ。Bluetoothデバイスは年間に50億台近く販売されており、こうした新たな接続の影響はとてつもなく大きくなる可能性がある」と説明している。[5]

同社はすでに、コンシューマーデバイスや建設、インフラ、サプライチェーン、物流、石油およびガス、防衛といったセクターに属する試験運用中の顧客と協力して、産業界での応用の機会を探っている。[5]

Hubble Networkの画期的な技術革新は、IoT市場に大きな影響を与える可能性を秘めている。バッテリー消費と運用費の大幅な削減により、IoTデバイスの普及が加速し、様々な産業分野での活用が期待される。

Citations:
[1] https://hubblenetwork.com
[2] https://mobile.slashdot.org/story/24/05/02/222205/hubble-network-makes-bluetooth-connection-with-a-satellite-for-the-first-time
[3] https://interestingengineering.com/innovation/bluetooth-connection-space-hubble-network
[4] https://techcrunch.com/2024/05/02/hubble-network-connects-a-bluetooth-chip-to-a-satellite-for-the-first-time/
[5] https://www.tomshardware.com/networking/bluetooth-device-on-earth-connects-to-satellite-in-orbit-hubble-networks-connection-spans-600km-with-more-to-come