三鷹市議会 令和6年第3回定例会 市長提出議案に対する半田伸明の考え方 | 半田伸明のブログ

三鷹市議会 令和6年第3回定例会 市長提出議案に対する半田伸明の考え方

前回のエントリーで議案などのリンク先を紹介しました。

上程理由説明の動画はこちらをどうぞ。

 

条例改正は1つだけ。国民健康保険法一部改正により、被保険者証が廃止され、マイナンバーカードに一本化されることになり、それに伴う条例改正です。政治的にはいろいろあるのでしょうが、法改正である以上いわば自動連動のような感じでとらえるしかないでしょう。

 

今の保健証は来年9月末まで使えます。ここを勘違いして12月の時点ですぐに保険証を廃棄しないようにときちんと公報をすべきでしょうね。また、今回をきっかけにマイナンバーを新たに作ろうかという方もいらっしゃるでしょう。その方々に滞りなくカードを作っていただく体制作りも大事ですね。

実際にマイナンバーカードを作らなかったとしても医療を全く受けられないというわけではありません。資格証なるものが発行され、実質的には継続です。

 

次に補正予算案です。

まず、三鷹市・府中市・調布市の三市協働で設置を進めている障がい者福祉施設の整備事業について、当初予算編成後大きく4点の変更が発生しました。

1)東京都と連携して運営事業者を支援する補助金につき補助基準額が引き上げられ、連動して三市の負担が増。

2)事業者と東京都の協議により着工時期に遅れが生じ、1年目の出来高が減少し2年目に振り替えられることになり、補助金の年度割が変更となった。これにより歳出予算が1361万減。これに連動して3市の各負担金が減り、これが907万の歳入減(府中市、調布市から預かったのを返すということ)。その分7年度の予算が出来高に応じて増となる(これが債務負担行為補正の1点目)。

3)建設コストが増、そのことによる総体コストの増。

4)市の予算を経由せずに都から直接事業者へ与えられる補助金につき、重度障がい者施設整備にかかる加算が創設された。このことにより事業者の借入が減ることから市の債務負担行為の負担が減(これが債務負担行為補正の2点目)。

 

要するに、遅れた、コスト上がった、でも補助に新たなものができたということで、総体としてはマイナスということです。いろいろ事情があるのでしょうが、スムーズに展開していくことを祈るしかないですね。

 

次に新型コロナワクチンについてです。6年度から定期接種化されましたが、ワクチンの価格につき国が当初見込んでいた価格より増額され、また、接種期間が1月末までから3月末までと伸ばしたことにより、人数の増を見込んだ補正です。市負担が増えるという話ではないので、これは了解です。

 

子どもの医療費が大幅に増額補正です。感染症流行が響いているようです。

 

前年度の最終の補正予算案を編成した後に発生した寄附につき計上です。ご寄付者の方々に感謝申し上げます。

 

財源不足を決算剰余金から使うことになります。これが1億6430万です。

 

結局、子ども医療費の増につき、決算剰余金で対応という予算案ですね。

 

さらにもう1件債務負担行為補正があります。下連雀保育園給食調理業務委託につき組んでいた予算を、「等」の文字を使い、他の保育園も追加となります。中央保育園と上連雀保育園です。これは、職員の退職状況等を勘案し、新たに追加することになったとのことです。ここ1.2年募集をしてもなかなか集まらないという特殊事情もあり、結果的に民間委託が増えるということになっています。

 

議会運営委員会では、9/9から総務→厚生→文教→まちづくり環境の順と決まりました。即決議案はありません。陳情がいくつかありますが、厚生と天文台の委員会に付託が決まったものがあるようです。

 

別途、決算審査についてのエントリーをする予定ですが、今回は決算審査代表質疑をしないことに決めました。

決算審査とは執行の在り方につき疑義を申し立てる場面ですが、ざっと見た限り特に問題ある執行があるとは思えなかったからです。

 

次のエントリーは、議案審査参考資料をまとめたものになります。

 

2024.9.11追記

議案審査参考資料が少ないので、本エントリーの末尾に追加します。

補正予算案

国保条例改正のあらまし

 

 

次のエントリーは決算についてまとめます。