三鷹市 令和6年度予算について | 半田伸明のブログ

三鷹市 令和6年度予算について

11日から予算審査特別委員会です。

まず、予算書初め一連の資料をリンクを貼っておきます。

 

施政方針1

→冒頭の施政方針という部分は、市長の演説部分です。

この後に総括的なことが書いてあり、その後に新規事業などを重点的に事業紹介しているという冊子です。

予算書そのものは大変分厚いので、いわば要約集みたいな感覚で見てもらえたら結構です。

 

 

予算書(一般会計)
予算書2(特別会計)

これら予算書の更に細かい内容はどうなっているのか?となりますが、これを解析しているのが決算審査参考資料です。かなり分量があるので、(本冊のページで)50ページずつに区切ってみました。

<決算審査参考資料>

 

その1
その6

 

以下、私の考えを書いておきます。

 

「木を見て森を見ず」という言葉があります。

予算を全体的に俯瞰し、このレベルの予算で本当に良いのか、いわば断面図を経年比較することが一番大切なことなのです。

 

後日、代表質疑の模様をエントリーの予定ですが、この場で私は退職手当を支払うのに財政調整基金を取り崩すのはおかしいと指摘しました。

民間では「予実管理」という言葉があります。これだけの予算を投じてどれだけの実績を出せたかという発想です。

予実管理の基本は人件費コストをどう捉えるかにあるかは論を待たないところですが、自治体というところは、なかったら基金取り崩して出すというのを平気でやります。

 

定年延長という制度が響き、退職手当にも影響してくるのは仕方がないことですが、随分前から退職手当に関する基金を別建てで作るべきと主張してきました。

結局それはなされず、足りないから崩すが今回の予算案で如実化されたわけです。

 

代表質疑の場で私は「入るを計りて出ずるを制す」という話をしました。さらにそれを発展させて、「出ずるを計りて出ずるを制す」という造語も出しました。

どういうことかというと、我が部は今回退職者が何人の予定でいくら必要だから、その分新規事業を減らそうと「現場レベルで」もう少し考えられないのか、という問題提起をしたわけです。

 

言葉は悪いですが、「その場しのぎ」感が満載なのです。これはもはや経営とは言いません。なければ貯金崩して対応というのは、できるだけ避ける、そのためにはどうすればいいか、これを考えるのがまさに経営なのです。

 

簡単にまとめるなら、「人件費増と学校給食無償化の負担増を、基金取り崩して対応」という予算案なのです。これが木ならぬ森です。

 

予算の賛成なり反対はすぐに市長与党とか野党とかそんな話になりがちですが、そういう狭い枠の中にいないのが私です。

 

与党でも野党でもない立場の私から見て、今回の予算案は「その場しのぎが始まる初年度」という見方でまとまりました。なお、代表質疑の場で一定の見解を述べましたので、定例会最終日の討論は特に発言するつもりはありません。しつこくなるのは嫌ですもんね。

 

次のエントリーは、特別委員会終了時点で、行政報告資料の紹介となります。