三鷹市議会 令和5年第3回定例会 | 半田伸明のブログ

三鷹市議会 令和5年第3回定例会

議案概要の順番に沿って、考え方を書いておきます。

 

1)井口特設グラウンドの一部に市内病院の誘致という話が進んでいますが、いよいよ煮詰まってきたようです。

「議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例」というものがありますが、この対象には定期借地権設定に関することが含まれていません。つまりやろうと思えば市側は議決云々関係なく定期借地権設定をすることができてしまいます。

これではいかんだろうということで、この条例の定期借地権設定バージョンを別途作りましょうというのがこの議案です。5000平方メートルというのも同じですね。

つまり、任意の議決事項を増やすという話であり、より丁寧な流れとなるわけで、これは良いことだなと思います。

実際は次年度の話なのですが、事業者選定にあたり告示をしていく作業など、どうしても半年はかかってしまうとのこと、この時期の条例提案も理解を示したいと思います。

 

2)次に補正です。

まず原油や物価高騰というところですが、端的に書けば継続案件です。介護と保育については、当初予算で半年分見ていました。これを国の金を使ってさらに半年分見ましょうという話です。

次に農業とタクシーですが、農業の方は前年度6月、タクシーの方は前年度9月と、それぞれ補正を組んだという経過があります。これを国の金を使って繰り返しますという話です。

国の地方創生臨時交付金の使い道は様々な具体例が示されているようですが、あれもこれもではなく必要最小限に絞っているんだなという印象を受けました。この点も理解を示したいと思います。

なお、この交付金はまだ1億3000万近く余っているようですが、介護と保育につき当初予算で見ていた半年分は、実は一般財源から出ています。この穴埋めに使うべきでしょうね。

 

次に障がい者施設の整備費助成ですが、これは若干ややこしい事実経過があるようです。

この施設は、いわゆる24時間型のサービスということで、なかなか事例がないタイプとのこと。この手の施設整備にあたり自治体は意見を添えて国に提出という流れがありますが、なんと国の財源の都合で国庫補助申請が不採択になってしまったとのことでした。

そのまま見過ごすわけにもいかないので、都と市で1/2ずつ負担という流れになったとのことでした。

理屈はわかるのですが、国が面倒見ないから自治体がやれと言われているようなもので、この点はおかしいなとは思います。今後、国庫補助不採択の事例が頻発するようだと、これはこれで新たなリスクとなりますが、この点は長期的にみていくしかないですね。

総額1億くらいの案件で、三鷹市負担が半分の5000万近くとなるわけですが、そのうち出来高払いということで、3割7割に分け、3割部分を出す案件となっています。7割については債務負担行為を設定ということになります。

 

次に小学校の校庭開放ですが、議会側から要望が相次ぎ、取り急ぎ対応ということのようです。金額もたいしたことないですし、大切な話なので、これも理解を示したいと思います。

 

これらを前年度決算で生じる余りで対応ということになります。

 

両議案とも問題なしと判断しました。

 

次に、審査参考資料を紹介します。

 

総務委員会審査参考資料

 

そして決算です。

決算の基本は変わりありません。

「可決された予算案が的確に執行できたか」ただこれだけです。

予算審査は政策判断を伴いますので、政治的に市長を応援とか反対とかがモロに出ますが、決算は「可決された」予算がどう執行されたか?という次元の問題です。

決算は、「可決された予算が適正に執行なされたと認定するか否か」が問われるわけですから、政治的姿勢云々は全く関係ありません。予算以上に決算が多いならなぜそうなったのか、予算があまり使われていないならなぜそうなったのかを考える場面なのです。

予算より多い場合は補正予算で追加されるケースがあります。また一定のルールで流用が認められています。ですので、大きな枠でどうなったのかを見る必要があります。

 

要は、「適正に執行なされたか否か」を判断するわけです。各特別会計も特に問題はないようですね。

 

それぞれ適正に執行されており、適度な余剰金も発生、上出来だと判断しました。もっとも、この余剰金を今後どう使うかがポイントになってきます。むしろ、ここにきちんとチェックの目を入れなければなりません。

 

<各委員会行政報告資料>

総務

文教

厚生

まちづくり環境

外環

再開発

飛行場・天文台