三鷹市議会 令和3年第1回臨時会 | 半田伸明のブログ

三鷹市議会 令和3年第1回臨時会

1/25臨時会、補正予算案1件の審議でした。

年明け緊急事態宣言が発令され、三鷹市は緊急対応方針第5弾を発表しました。

この中で3月定例会では間に合わない緊急性高いもの2件が補正予算案で計上されました。また話題の新型コロナワクチンについても計上されました。

補正予算案総括表

議案

以下、個別に書いておきます。

<障がい者施設等自主製品開発・販売ネットワーク事業費の増>
要するに、コロナ禍で対面販売の機会が激減し、なんとかしたいとこういうわけです。
販売ネットワークに20事業者があり、各事業者に5万配布となります。
販路拡大に向けホームページ改修やチラシ作成費に充てるなどとしています。
そもそもこれら施設は売り上げが直に工賃に反映されます。障がい者の場合工賃減は致命傷であり、本事業は福祉の観点から当然のことと思います。もっとも、今までつくったものを一部買い取り、例えば医療関係者に配るなど、もう少し踏み込んだやり方でもよかったのではないかとは思いました。

<成人式貸衣装キャンセル料助成金>
当初平均25万の違約金支払い4割とみて、半分を市が負担という話で、単価5万という話でしたが、急遽上限が2万までと変更されました。
25万の4割という公式は変わらないので、結局市は2割しかみないよという形になったわけです。違和感が残りましたが、新成人間の不公平感の軽減という観点から、2万と安いのだが薄く広くとなったわけです。
つまり、予算上限500万先にありきというわけです。どんどんうなぎ上りになるのを警戒していましたが、そうではなくなったので、この点は了解しました。
お気持ちだとかお詫びとかいろんな表現がなされていましたが、事の本質は市の判断による中止、すなわち第三者の行為による新成人と業者の契約解除という点にあり、解除に伴う損害賠償責任を市が負担というのは当然の話ですので、これも了解しました。

先の障がい者関連もそうですが、「やむなく」財政調整基金取り崩しというわけであり、市側の恣意性云々の問題ではありません。納得です。

<新型コロナウイルスワクチン>
接種対策費負担金4572万となっています。これは要は「注射費用」です。ワクチン現物支給、あとは接種単価×人数というわけです。
接種単価は2277円となっています。既に国からは医療従事者先行、2番手に高齢者と示されていますが、年度内に接種する方を20079人と見積もった数字です。2回接種の1/2を年度内に計上など、なかなかややこしいですね。とはいえ、機械的な数字です。
一方の体制確保事業費ですが、これは先に示した議案の中の17Pをご覧ください。委託料や広報費用など様々です。この一部が次年度に繰越というわけです。
大事なことは、これらが国負担100%ということです。自治体側の負担が発生しないよう、目を光らせておく必要がありますね。

コロナワクチンについては、まだまだ未確定なことが多いです。市側も「今後、国から示される」とか「今後、医師会と協議」とか、要はまだまだ未知数のことが多いのです。
とはいえ、予算というものはあくまで「枠取り」という側面があり、とりあえずは枠を抑えたというわけです。国負担ですから何の問題もありません。

実務としては今後予診票作成など一定の作業が発生していきます。滞りなく進むとよいのですが。


以上のように、それぞれ問題なしと判断し、質疑討論をしませんでした。質疑だの討論だの、市側を「質す」という側面に意味があるというのが私の考え方で、今回は「質す」要素はなかったからです。