三鷹市議会 平成30年第1回定例会 半田伸明の一般質問 子どもたちの安全を守るために | 半田伸明のブログ

三鷹市議会 平成30年第1回定例会 半田伸明の一般質問 子どもたちの安全を守るために

動画はこちらになります。

4月から新年度が始まります。特に小学校では新一年生が学校に登校し始めます。
近時、子どもたちの安全の観点から気になることが複数あり、今回まとめて質問することにしました。
「新年度が始まる前に、いま一度子どもたちの安全をどう守るべきか、注意を払うべきである」との主張のもと、高齢者の運転事故、ストーカー対策、交差点の事故の3つにつき質問しました。以下、再質問含め流れをご紹介します。

(質問)
1)高齢者の運転事故について。 1月9日、前橋市で、県道で85歳の男性の運転する車が、始業式に向かう高校生をはねるという悲しい悲惨な事故があった。運転していた男性は、認知機能検査に合格をしていたこともあり、運転を続けていたとの報道があった。
認知機能検査は大きなリスクがあると見ている。例えば、車庫から車を出そうとしたときに、バックするつもりが前に進んでしまい、車を傷つけてしまうなどの前兆がある場合、このまま運転してよいのかと考えてもらうことが大切だ。
子どもたちが気をつけて歩いていても、一方的に車から突っ込まれたらどうしようもない。高齢者に運転のあり方を考えてもらうきっかけづくりが必要な時期に来ていると考える。所見を伺う。

2)ストーカー対策について。 小学校高学年の女子が、1人で下校する際に、家に着く前に特定の場所で待ち伏せをされて、それを恐怖に感じているという大変残念な話を耳にした。被害が発生してからでは遅い。三鷹市と警察との情報の共有を進め、特に下校時間帯のパトロールを意識して増やしてもらうべきだと考える。所見を伺う。

3)交差点の事故について。生活道路から、生活道路と都道の交差点に出るとき、都道に併設されている歩道を走る自転車が、車は赤信号なのにとまらないケースがある。生活道路から子どもたちが出てきたときに気をつけていても、自転車が凄まじいスピードで来られたら、事故は避けられない。
都道側の歩道に歩行者用信号機をつけてもらいたいが、なかなか予算的に厳しいという場合に、都道側の歩道に例えば目に入りやすい蛍光色で、一瞬気をつけさせるなどの対策が必要だと考える。大切なことは、自転車に一旦止まってもらうことなのである。
特に、生活道路から出ようとする場合に、両側が児童の背丈より高いブロック塀になっているケースが問題だ。これは大変見通しが悪い。「止まれ」でー旦止まる。次にそろそろと行く。ブロック塀から顔を出した瞬間、自転車が来る。こういう危険なところがある。
そこで、都道に併設されている歩道に、自転車側のほうに危険性を認識させるようなカラー鋪装、これを施すべきであると、ぜひ東京都に訴えていただきたい。所見を伺う。

(答弁要旨)
1)高齢者の運転について。ドライバーに自身の運転のあり方について考えていただくことが重要だ。事故を防止するには、家族や周囲の方々の助言も重要であると考える。キャンペーン等の機会を捉えて、啓発活動に努めていきたい。

2)ストーカー対策について。三鷹市と三鷹警察署は毎日、前日に発生した犯罪について情報共有をしている。実は市長と署長はホットラインで結ばれていて、事件等発生直後にやりとりをしている。
特に下校時間帯は学校周辺を中心に安全安心パトロールカーによる巡回を実施しているが、22校あるので全てきめ細かくできるわけではないが、シルバー人材センターの会員の方の中で、300人以上の方が安全安心市民協働パトロールに参加し、子どもの見守り活動を突施していただいている。特にこの学年末と学年初めというのが非常に重要なポイントなので、三鷹市は見守り力がある市だということを、犯罪を犯そうとする人にきちんとわかるように、見える化をしていきたい。

3) 都道との交差点での安全対策について。都道側につき、道路管理者である東京都北多摩南部建設事務所に対し、注意喚起の看板設置による自転車のスピード抑制、あるいはポストコーン等を設置するなど、必要に応じて効果的な交通安全対策の要望や協議を行っている。引き続きカラー鋪装化を含めて、効果的な安全対策について、東京都や三鷹警察署と連携して取り組む。
カラー化は、何でこんな派手な色にしているんだというような反応もないわけじゃない。市民に御理解いただくように、広報啓発にも努めていく。

(再質問)
1)高齢者の運転事故について。去年の3月に道路交通法が改正され、義務づけが厳しくなっている。第1分類、第2分類、第3分類のあり方についてより強化された改正法だったのだが、実はこれは事故の後のペナルティーの話なのである。つまり、認知機能検査のあり方の入りロの議論ではない。
2/15の報道によると、2017年に交通死亡事故を起こした75歳以上のドライバーの分類を調べたところ、実は半数以上が低下のおそれなしの分類の人たちだったそうだ。つまり、認知機能検査が機能していないに等しいのである。
私たちは警察ではないので、できることといえば啓発しかない。高齢者の行動パターンを推測をしてみたい。例えば医者に行くだろうし、お惣菜を買いに、お昼にスーパーにも行くだろう。様々な「ここに向かうだろう」というようなところに、例えば啓発のチラシを置くとか、もしくは市報で医師会のコラムがあるが、そこで注意を呼びかけるなど、今のうちに基礎自治体としてやれるべきことを模索をしていただきたい。答弁でわかったので、この点はもう結構だ。

2)交差点の事故について。まずは歩行者用信号機をつけてもらいたい。これが第1課題だ。市内には見通しが良いのに歩行者用信号機があるところもあれば、そうでないところもある。
2つの交差点の場所を言う。1つは大沢台小学校東入ロ、もう1つは三鷹西部図書館入ロである。この2つはどう見ても危険なところだ。なぜ、このような温度差が発生するのだろうか。

(答弁)
信号機の設置は、交通管理者がその場所の状況や交通量を踏まえた中で設置をしているものと考えている。
御指摘の場所は、 接続する市道側の交通量の関係があるのではないか。最終的には交通管理者である警察で状況を踏まえて設置をしているというところだろう。

(再質問)
先に言った2か所は、歩行者用信号機をつけていただきたいとの意見が議会側から出たと、交通管理者に言ってもらいたい。
私は特に大沢台小学校東入ロに注目している。ここは下りの坂道である。市道側は緑色の鋪装がきちんとされているからこれはこれで良い。子どもたちは止まる。
しかし、「止まれ」の線は、接道部より手前である。止まってからそろっと行ったところに、いきなり自転車が来るわけである。これは子どもたちの安全注意喚起の範囲を超えている事案である。
では、天文台通り側の歩道がどうなっているか。実はマンホール1個あるだけ。注意喚起の看板すらないのである。これはいくら何でもあんまりだと思う。
東京都に、下りの坂道であることの危険性を踏まえた上で、より一層強く進めるようにとお願いしていただきたい。

(答弁)
警察及び東京都と現地確認の上、適切な方法について、安全対策を進めていきたい。

以上になります。

特に交差点の事故については、強く主張しました。なんとか前に進んでもらいたいのですが、三鷹市は重い腰をあげるのでしょうか。東京都との交渉もあります。
主張すべきは主張しました。この交差点の件は、多くの大沢台小の保護者の方から個別に相談があった場所です。今思えば、両側の家がブロック塀にする前になんとかならなかったのかなとも思います(まちづくりの観点から)。坂道上に家を作ることの問題でもありますね。

今回は要望モノが多い、私にとっては珍しいケースとなりました。私はひとり会派なので、実現は厳しいかもしれませんね。進展しない場合、地域の皆様に「残念だがこれが政治の現実です。申し訳ありません。」と頭をさげる準備は既に心の中ではできています。市議会議員は予算編成権がないので、要望モノは結局市長側に「お願い」になるんですよね。私は市長与党ではないので、このあたりは冷めた目で見ています。
にもかかわらず、今回取り上げざるをえなかったのは、それだけ個別相談があったということです。
新年度を迎えるにあたり、子どもたちが危険な目にあわないように、私も細心の注意を払っていきます。