5.しっぺ返しはいつから始まるのか?
ところが、政治の現実は実にお粗末なもので、この虚構としか言いようがないアベノミクスについて、「中身がある」ことを前提に、その賛否の議論が行われているのです。
いかがでしょうか?バカバカしいとは思いませんか?
戻るべき時期に戻っているだけの話なのに、政策が成功したと信じて疑わない人が我が国の政治を担っているのです。反対派もそうですね。アベノミクスで生活が破壊されたという政党がありますが、戻り局面で「当然の作用として」発生する現象を、政策のせいで壊されたというのですから、こっちはこっちでお粗末ですね。
冒頭、景気対策はなんら意味がないという趣旨のことを書きましたが、ポイントは政策レベルで大きな景気サイクルの流れを調整することは不可能であるという点にあります。政治家は政策を実行することに自己満足する種類の方々ですから、そういうのはほっといて私たちは先を見据え自己防衛を図らなければなりませんね。
さきほどしっぺ返しと書きました。いつから始まるか?これは正直わかりませんが、このあたりの時期ではないか?と推測することは黄金分割理論から可能です。
先に日本円は米ドルに左右される運命と書きました。ドルインデックスの反面鏡であるユーロ米ドル、およびドル円の日柄を参考に考えてみましょう。
ドルインデックスについてですが、2008年3月の安値がポイントになります。これはベアスターンズショックがあった時です。これから81ヶ月目が昨年の12月でした。また直近のユーロ安は昨年の5/5の週から始まりましたが、同じく昨年の12月に31週目というポイントがありました。
次にドル円ですが、2011年10月の最高値から数えて、38ヶ月目が同じく昨年の12月でした。
このように、昨年の12月に転換があってしかるべきだったのですが、結果としては日柄が延長されたわけです。しかし、景気下降サイクル内にある以上は、話は早いのです。次の日柄を探せば済むだけだからです。
では次の日柄はどうなのか?という点ですが、ユーロ安基点である昨年の5/5の週から62週目が7/13の週、またドル円については2007年6月22日の週の124円台から75円台への円高が始まったことを考えると、これも日柄として十分機能しますので、これから424週目の8/3の週となります。
思い返しますと、リーマンショック時も先にユーロが転換しました。2008年7月のことでした。その翌月にドル円が転換し、9月にショック発生でした。7/13の週と8/3の週は3週の差がありますが、十分許容範囲内ですね。
このように、この連載を書いている2015年5月時点では、次のポイントは7~8月にあり、そこで戻り局面が終了し、再度景気下降の波が再開されると考えています。ちなみに、この日柄をも消化するならば、その次はドル円最高値を記録した週から212週目となり、これはもう年末になりますね。夏に転換するか、冬まで戻り局面が継続するかがポイントになるでしょう。夏の転換に備え、心構えしておきたいところですね。
ポイントは、あくまで波の分析にあり、政策の良し悪しで景気が転換するのではないという点です。政策が先にありきではなく、あくまで景気サイクルが先にあるのです。
いかがでしょうか?バカバカしいとは思いませんか?
戻るべき時期に戻っているだけの話なのに、政策が成功したと信じて疑わない人が我が国の政治を担っているのです。反対派もそうですね。アベノミクスで生活が破壊されたという政党がありますが、戻り局面で「当然の作用として」発生する現象を、政策のせいで壊されたというのですから、こっちはこっちでお粗末ですね。
冒頭、景気対策はなんら意味がないという趣旨のことを書きましたが、ポイントは政策レベルで大きな景気サイクルの流れを調整することは不可能であるという点にあります。政治家は政策を実行することに自己満足する種類の方々ですから、そういうのはほっといて私たちは先を見据え自己防衛を図らなければなりませんね。
さきほどしっぺ返しと書きました。いつから始まるか?これは正直わかりませんが、このあたりの時期ではないか?と推測することは黄金分割理論から可能です。
先に日本円は米ドルに左右される運命と書きました。ドルインデックスの反面鏡であるユーロ米ドル、およびドル円の日柄を参考に考えてみましょう。
ドルインデックスについてですが、2008年3月の安値がポイントになります。これはベアスターンズショックがあった時です。これから81ヶ月目が昨年の12月でした。また直近のユーロ安は昨年の5/5の週から始まりましたが、同じく昨年の12月に31週目というポイントがありました。
次にドル円ですが、2011年10月の最高値から数えて、38ヶ月目が同じく昨年の12月でした。
このように、昨年の12月に転換があってしかるべきだったのですが、結果としては日柄が延長されたわけです。しかし、景気下降サイクル内にある以上は、話は早いのです。次の日柄を探せば済むだけだからです。
では次の日柄はどうなのか?という点ですが、ユーロ安基点である昨年の5/5の週から62週目が7/13の週、またドル円については2007年6月22日の週の124円台から75円台への円高が始まったことを考えると、これも日柄として十分機能しますので、これから424週目の8/3の週となります。
思い返しますと、リーマンショック時も先にユーロが転換しました。2008年7月のことでした。その翌月にドル円が転換し、9月にショック発生でした。7/13の週と8/3の週は3週の差がありますが、十分許容範囲内ですね。
このように、この連載を書いている2015年5月時点では、次のポイントは7~8月にあり、そこで戻り局面が終了し、再度景気下降の波が再開されると考えています。ちなみに、この日柄をも消化するならば、その次はドル円最高値を記録した週から212週目となり、これはもう年末になりますね。夏に転換するか、冬まで戻り局面が継続するかがポイントになるでしょう。夏の転換に備え、心構えしておきたいところですね。
ポイントは、あくまで波の分析にあり、政策の良し悪しで景気が転換するのではないという点です。政策が先にありきではなく、あくまで景気サイクルが先にあるのです。