【2014予測】円安は3月で終了し、4月から円高路線再開となる | 半田伸明のブログ

【2014予測】円安は3月で終了し、4月から円高路線再開となる

【2014予測】と称して、NYダウ、日経平均、ドルインデックス、ユーロドルの状況を見てきました。一連のシリーズの最後になります。ドル円について考えてみます。

ドルインデックス及びユーロドルのエントリーの時に、更なるドル安ということを書きました。円ベースでは円高ということになります。
月足をご覧下さい。
ドル円月足
かなり大がかりなダイバージェンスが発生していますね。現状の円安が、ただの戻りレベルでしかないことの証左とも言えましょう。
ドルインデックスの運命と合わせ考えると、円高にならないわけがないとさえ言えると思います。

次に週足をご覧下さい。
ドル円週足
綺麗なエリオット波動ですね。数字は各波動の終点です。第4波の三角持合いを上方ブレイクし、現状は最終波である第5波ですね。
さらに、矢印を書き忘れましたが、これまた見事なダイバージェンスが発生しています。第5波の終了が近いことがわかりますね。

日柄も確認しておきましょう。日柄分析の重要性については、ここ数日でエントリーした記事の【2014予測】をご覧下さい。
基点としては、A)戻りピーク124円16銭を記録した、2007年6月18日の週、B)最高値75円57銭を記録した、2011年10月31日の週の2つが考えられます。
A)からだと、81ヶ月目が3月です。B)からだと、123週目(61.8×2)が3/10の週です。通常、第5波は短期間で片付きますので、3/10の週に、円安ピークを迎えると見て間違いないでしょう。

今度はどの程度の円高になるのか?考えただけでぞっとします。

さて、別途、次のエントリーを数日前にしました。ぜひご覧下さい。
【半田は考える】1.なぜ景気対策は失敗するのか?

【半田は考える】2.現状の景気下降サイクルはいつ終了するのか?

ここで書いたことは、景気のサイクルについてです。81年周期の日本版コンドラチェフサイクルともいうべきものを、私は考えています。2025年あたりまで景気下降サイクルが続き、数年準備期間を経た後に、2030年から日本は景気上昇サイクルに入ると考えています。

この考え方で思考を進めた場合、円高が終わったとは思えないのです。そこで、いつ円高が終わるのかを測定してみます。
これまた黄金分割で考えることになります。162という数字を当てはめるわけですが、基点は、ブレトンウッズ体制が終了した、ニクソンショックの時点に求めるのが妥当でしょう。1971年8月です。

162を月数で考えた場合、13年半となります。3度目の13年半が終了した時点は2012年2月です。

確かに、あの75円台を記録したのは、2012年2月より前の2011年10月です。
しかし、先ほど書いた、私が考える景気サイクルを考えると、もう一度13年半経過してもおかしくはないだろうと見ることになります。その時期は、ニクソンショックの1971年8月から54年後となり、2025年8月となります。

先ほど「2025年あたりまで景気下降サイクルが続き」と書きました。2025年8月は十分ターゲットになりますね。

2012年2月という時期を考慮し、チャート重視派のアナリストのほとんどが、円高は既に終了みたいな雰囲気で語っているようですが、私は今まで縷々述べてきましたように、円高が終わったとは到底思えないのです。3/10の週に円安ピークが終了し、その後、想像を絶する円高が始まると見ているのです。

2025年8月の時点で30円10銭まで円高が進み、そこで長い長いドル安円高の歴史がやっと終了し、そこからはホンモノの円安が始まると考えています(なぜ30円10銭か?については長くなるので、別の機会に書いてみたいと思います)。

さて、ここ数日連続して、【2014予測】と称して、いくつか書いてきました。ここで簡単にまとめてみましょう。

<NYダウ>
アメリカは、早ければ3/10の週以降に景気下降トレンドに入る。

<日経平均>
日本では昨年12月で景気回復は終了している可能性がある。間延びしても3/31の週に戻りのピークを迎える。

<ドルインデックス、ユーロドル>
リーマンショックは100年に1度の危機ではない。近々リーマンショックに匹敵するドル高ショックが発生する可能性がある。ユーロは2/10の週に高値ピーク。その後、ドル安路線が再開される。

<ドル円>
3/10の週で円安ピークを迎え、その後は2025年8月まで円高が続く。

いかがでしょうか?3月に何かと集中していることがわかりますね。
私が一番注目しているのは、実はドル円ではありません。ドル円は円高路線はもう確定と見ているので、実は余り興味ありません。
ドルインデックス及びユーロドルの動きが一番気になるのです。2/10の週と書きましたが、一方、ドル円は3/10の週と書きました。

何が言いたいのかと言うと、実は、リーマンショック前夜と非常に酷似しているのです。

リーマンショック前夜ですが、2008年7月にまずユーロがピークを迎えました。その1ヶ月後の8月中旬にドル円が戻りのピークを迎えました。さらに、その1ヶ月後の2008年9月に、あのリーマンショックが発生したのです。

今回はどうでしょうか?
ユーロのピークが2月、ドル円のピークが3月とすると、4月に大きなショックが発生するのでは?と考えたくもなるわけです。まさに「歴史は繰り返す」です。

数回にわたってつらつらと書いてきましたが、願わくば私の予想が大はずれとなり、「半田はただのバカじゃん」と言われることを切に望みます。私は、ファンダメンタル分析には見向きもせずに、チャートの動きと黄金分割だけで考えているので、円高路線が始まると言っても、圧倒的少数説でしょう。
さらに、地方議会という現場で働いておりますので、正直申し上げて、急激な景気変動は本当に嫌なのです。税収にまず響きます。

だからこそ、事前に予測できるものは予測し、そして財政調整基金始め、お金があるときはまさかという事態に備えて資金確保すべきだし、また様々な行財政改革案を提案してきているのです。危機は事前に予測するところに意味があり、危機に接してから対応するのでは遅すぎるのです。こういうところに、首長のセンスが現れてくるのです。はずれたらはずれたで良いのです。その分、何かの為に備えて、基金として積み立てておけば良いのですから。

4月の時点で、「半田はやっぱりバカだった」とみんなから揶揄され、そして私の心配とは関係なく、アベノミクス効果で世の中万々歳!となっていることを願いつつ、一連のエントリーを終了することにします。