【2014予測】近々リーマンショックに匹敵するドル高ショックが発生する可能性がある | 半田伸明のブログ

【2014予測】近々リーマンショックに匹敵するドル高ショックが発生する可能性がある

2014予測と題して、NYダウと日経平均について見てきました。今日はその続きで、ドルインデックス及びユーロドルについて見てみましょう。

ドルインデックスについてはこちらをどうぞ。
ドルインデックスとは何か
要は、ドルの価値を表す指標です。

こちらにドルインデックスの長期チャートがあります。
これは貴重なチャートです。年足ですね。「戦後為替相場の歴史は、米ドル安トレンドの歴史である」とのコメントがあるように、このチャートを見ると、典型的な右肩下がりのチャートであることがわかります。まさにドル安の歴史そのものですね。

さて、チャートを見ればおわかりのように、右肩下がりの三角持合いといった状況です。通常、三角持合いは大きな流れに沿う形でブレイクします。つまり、このチャートでいうなら、下に抜けるわけです。
しかし、その前に上辺を通常は3度タッチするのです。
よく見ると、3度目のタッチがまだありませんね。

ここからわかることは、3度目の上辺タッチ、すなわちドル高があともう一度起きる可能性は否定しきれないということです。

では、直近の状況はどうでしょうか?2001年以降のチャートを用意しました。月足です。
ドルインデックス月足

これも、ドル安のエリオット波動で考えることができるのです。番号はそれぞれの波動の終点を指します。2008年3月に発生したベアスターンズショックで第3波が終了、その後第4波入りして、第4波特有の三角持合いの状況が現在というわけです。

この三角持合いの部分を見ると、ドル高(つまり上辺タッチ)が2度起きていることがわかります。これが、それぞれリーマンショックとユーロ危機だったわけです。しかも、青線でわかるように、既にダイバージェンスが発生しています。

先ほど上辺を通常は3度タッチすると書きました。この三角持合いでは、まだ3度目はありませんね。

ここで、先ほどの年足チャートを思い出して下さい。月足レベルの3度目上辺タッチが、年足レベルの3度目上辺タッチと重なるのではないか?と、私は考えているのです。

上辺3度目タッチのドル高が発生したら、その後どうなるでしょうか?今度は下方に(つまりドル安に)向かい、しかも三角持合いを下方ブレイクする以上、激しいドル安が待っていると容易に想定できるわけです。円で言うなら、円高はまだまだこれからということになりますね。

というわけで、まとめますと、何らかのショックで急激なドル高ショックが発生し、その後はドル安再開という予測が成り立つと考えるのです。

日柄も見ておきましょう。日柄の重要性は、ここ数日の【2014予測】でも書きましたので、そこをご覧下さい。
A)ベアスターンズショック時の2008年3月17日の週、B)直近安値の2011年5月2日の週が基点の候補になります。
A)からは、309週目(61.8×5)が2/17の週になります。B)からは、162週目が6/9の週になります。

まずドル高ショックが発生と書きましたが、ドル高に転じる前までは、ドル安になっているわけで、その底が2/17もしくは6/9の週で終わると考えることができます。そういえば、アメリカは債務上限引き上げ問題の期限が2/7でしたね。アメリカの議会が引き上げに失敗すれば、2月下旬には米国債のデフォルトリスクが発生しかねませんね。2/17の週という日柄は偶然でしょうか。ここが黄金分割の素晴らしいところですね。

では、ユーロドルを見て見ましょう。ドルインデックスの構成の半分以上を占めるユーロ、まさに反面鏡です。見事なものです。こちらの画像をご覧下さい。月足です。
ユーロドル月足

こちらは、ドルインデックスの反対で、上昇5波動の最中です。ドル安の歴史の裏返しですね。実体経済はともかく、ユーロはますます強くなる運命になっているのです。
既に第3波まで終了し、現状は第4波で三角保ち合いであることも、画像から一目瞭然です。こちらは上昇波動ですので、先ほどのドルインデックスとは異なり、下辺に通常3度タッチすることになるわけですが、3度目タッチがありません。先ほどのドルインデックスの画像の、まさに裏返しの状況ですね。

そして、3度目のユーロ安が、ドル高ショックに伴って、やがて来るだろうこともわかるわけです。これもドルインデックスの裏返しですね。相当激しいユーロ安になるでしょう。
しかし、次のユーロ安が最後で、やがて上方ブレイクし、第5波になっていくわけです。これも、やがてドル安再開と書いたのと、一致しますね。ドルが下がればユーロは上がる…まさに反面鏡なのです。

ドルインデックス及びユーロドルの画像を見比べますと、リーマンショックにしろ、ユーロ危機にしろ、三角持合い内部での出来事にしかすぎないわけで、100年に1度の危機とは思えませんね。別エントリーでNYダウについて書きましたが、まさに本当の危機がこれからやって来ようとしているな…とチャートからもわかるわけです。

ユーロドルも日柄を見ておきましょう。A)2000年10月23日の安値の週(ここから上昇波動開始)、B)リーマンショック発生前の高値を記録した2008年7月14日の週、C)直近安値2012年7月23日の週の3つが基点候補になります。
A)からの162ヶ月目が4月になります。B)からは309週目(61.8×5)が5/19の週です。C)からは81週目が2/10の週になります。

反面鏡というくらいですから、日柄も酷似していないとやはりおかしいですね。ドルインデックスの日柄と合わせると、2/10の週がクローズアップされることになります。2月以外は重なる要素がないので、この場合は、次のドル高ショックはまだまだ先ということになります。先ほどのユーロドルの画像を見ると、十分すぎるほど上げているので、2月の日柄が作用する蓋然性が高いだろうなと見ているところです。

まぁ、直接アメリカの債務上限引き上げ問題が原因になる可能性は小さいかな?とは思います。というのは、リーマンショックの時、2008年7月に高値を極めた後、2ヶ月後にリーマンショック発生でしたからねぇ…。となると、4月に危機発生となるのでしょうか。。

あれ?そういえば、数日前のNYダウに関するエントリーで、4月危機発生について、私書いていましたね。

うーん…いろいろと重なるもんですね。。