名古屋ハットトリック!地方発「民」の反撃開始! | 半田伸明のブログ

名古屋ハットトリック!地方発「民」の反撃開始!

近時までは政党(政治家)vs政党(政治家)という構図でしたが、民主党が官寄りと判明した今、その構図が崩れ始めています。
官+官寄り政治家vs民という構図になり始めているのです。


税は取られるモノであり、それを好きに使うのが官である。
http://ameblo.jp/handanobuaki/entry-10751701719.html

官僚について行きたい政治家達
http://ameblo.jp/handanobuaki/entry-10773605786.html

お願い受付マシーンの性能の差を問うのが市議会議員選挙になってしまっているというおかしな現状
http://ameblo.jp/handanobuaki/entry-10781370649.html

税を取られる側である民の代理人として、官を監視するのが政治家本来の仕事である。
http://ameblo.jp/handanobuaki/entry-10782234087.html


前回のエントリーで、私達政治家がなすべきは、取られる側の代理人として、官と官寄り政治家を監視する、ただこの1点であると述べました。

取られる側としては、
・取った分返せ
・取った以上は変なことに使うなよ。政治家は官をきっちりと監視してろよ
という2つの意思を持っていることになると思います。


先ほど、名古屋市長選の結果が速報で流れました。減税を訴えている河村氏圧勝とのことです。
つまり、先ほど書いた
「取った分返せ」
にストレートに響くものだったからこそ、民が呼応したのでしょう。

専門家はいろいろ言うでしょう。交付税の問題もあります。至極ごもっともですが、そういう理屈は後回し、まずは民が耳を傾けるか否か、ここが全てなのです。河村氏の戦略勝ちといえますし、私としては「税は取られ損」という自説を証左出来たことになると思っています。


河村さんは、民寄り政治家の発想で減税を主張し当選なされたわけですが、今後は首長の立場でぜひ次のことを肝に銘じて頂きたいと思います。それは税の支出基準を明確にすることです。


今の官は、やらなければならない事業とやっても良いよ!事業と、ごちゃごちゃにしすぎなのです。補完性の原則から考えるならば、民間で賄いきれないことこそ官がやるべきであり、その意味で本来的に官の事業で費用対効果を考えるのは変な話です。官の事業で考えるべきは、支出基準の透明性かつ明確性です。


私は、税の支出基準は、「民の生きるを守る」。ただこれだけです。

A事業をやらなければ死人は出るか?出るなら生きるを守るためにやる、出ないならやらない、たったこれだけの基準でよいのです。
官はこれだけのことをしていればよいはずなのに、あれもこれもと増やしすぎたので、現状の借金火達磨国家になってしまっているわけです。

河村さんがこのように明確な税支出基準を打ち出し、その基準に合わないものをバッサバッサ切り捨てていけば、官は悲鳴をあげるでしょうが、民は喝采を挙げるでしょう


これからは官+官寄り政治家vs民の時代なのです。ここに気付いているかどうかが全てだと思います。


さて、もう一度先ほどの民の意思を出しておきましょう。
・取った分返せ
・取った以上は変なことに使うなよ。政治家はきっちりと監視してろよ
前者を実行できるのは首長であり、議員ではありません。
議員で出来るのは後者です。

私は地方議会議員の責務は、まさにこの1点に尽きると考え始めています。またこういう意識を持った議員達で、一種の横軸の連携を図っていき、いわば民寄り政治家連合を作るべきであると考えています。

近時までは政党(政治家)vs政党(政治家)という構図でしたが、民主党が官寄りと判明した今、その構図が崩れ始めています。
官+官寄り政治家vs民という構図になり始めているのです。
民は既に気付いていますが、なかなか政治家は気付きません。未だに政党通しの喧嘩で飯を食えると思いこんでいる政治家が多いのが現実ですね。


先ほど書いた民寄り政治家連合の考えからすると、首長は、「民の生きるを守る」などの明確な基準以外の仕事をしないことになります。

これは大きな意味を持ちます。この視野を持つ首長は、当該自治体の代弁者となって国官を監視するというわけです。国官に対し、民寄り連合出身首長は「民の生きるを守るに直結する」金しか貰わずに余計な補助金を無視する運動を起こします。国官がいくら国債で借金となっても、地方官が無視する構造。まずはこれが欲しいですね。


民寄り政治家連合は国政を無視するところに最大の特徴を有します。国政での醜い権力争いを横目に、ひたすら当該自治体の民の生きるを守るに生涯を捧げます。地方官が対応できないところは自身が社会起業家になって事業を展開する方法もあります。このように地方官の意識を完全に変えてしまうという大事業から始めなくてはなりません。


いずれ我が国は破綻するのです。破綻をどう免れるかの議論は既に遅いのです。私達は破綻後の絵を描き始めなければならないのです。財政破綻後、民は、官+官寄り政治家へ総攻撃を始めるでしょう。まさに納税者革命です。この攻撃と、破綻後の社会の絵を描く作業と同時平行で進めなければなりません。


民主党が民をだまし討ちにして、官寄り政治家集団へと変容したことで、民は、官+官寄り政治家vs民の構造に気付きました。実はこれが問われる最初の選挙が2011統一地方選であると考えます。民寄りだと税支出につき明らかな哲学が必要で、半田の場合、「民の生きるを守るに直結する」事業でなければ支出不可となります。

私はこの民寄り政治家連合がいわば自然発生するタイミングをじっと見ています。おそらく次の統一選で数名は私と同じ考えの方が出てくると思います。私自身は次の選挙で実績云々を言う事を辞めるつもりです。官の監視内容及び経過を言っておしまい。こういう監視員必要ですか?の論法ですね。


地方発国政無視の民寄り政治家連合…時間はかかるだろうが、真剣にじっくりと取り組んでみたいと思います。ご賛同いただける方、ぜひ一緒に頑張りましょう!