今年もこの列車の乗ることか出来ました!
GORO Live Station - Take The 'G' Train - Blue Note TOKYO (東京)
真夏のコンサートもいいのだけど、五郎さんのコンサートには何となく秋冬物で向かいたいという勝手なイメージがありまして笑
(五郎さんも冬物の御召し物がよくお似合いでしょ?)
秋の風が吹くと、ああ今年もまたこの季節かと思うようになってきました。
なんせわたしはお恥ずかしながら長く‘レコード追っかけ’でしたから…ここ数年ですよ。
生五郎!
そういえば近頃では会場に行くと先輩応援団の皆さん方に声をかけて頂くことも多くなりました…🙇♂️
まだまだ新参者ですが、今後とも宜しくお願い致します🥺
さて、五郎愛を短文で書き記すのがライブ後の定番になっていましたが、今回は少し趣旨を変えます。
何故なら毎回同じようなことを気付けば書いているので笑
凄さは百も承知ですから、今更何がどう偉大かなんてことの説明はもうよいでしょう!
なのでMCで語っておられたいくつかの話題を深掘ってみようかなと思います。
今回のテーマになった二枚のアルバム、『A. EXPRESS ロサンゼルス通信』と『ラスト・ジョーク』は歌謡指数が極めて低いんですよね。もう完全に洋楽。
でも五郎さんの作曲曲が沢山聴けるのは良いです♩
時代は70年代後半。音楽も機材も日に日に進化する中で生まるべくして生まれたアルバムです。
【〜当時使われたレコーダーはまだ16chだった〜】と言う話。
そもそも日本でマルチが登場したのは昭和40年前後、最初は4chです。
それからビクターがいち早くアンペックスの6chを導入。他社がまだ4chばかりでしたのでこの時期の一部のビクターレコードにだけ「perfect sound 6」と誇らしげに書いてあります笑。それほどにマルチトラックは可能性に満ちていたんです。
五郎さんのポリドールもグループサウンズ時代はまだ4chで録っていて、いつから8chに移行したのか正確なことはわかりません🤔
「青いリンゴ」はまだ4chくさいんだよなあ…音的に。
あ、そうそう!
この話、五郎さんもあまり覚えておられなかったんですが、おそらく「博多みれん」から「青い日曜日」くらいまではレコーディングでまだヘッドホンを使わずに歌入れされているはずなんです。
写真もいくつか残っているので間違いないかと思うんですが…
マイクの横に目覚まし時計くらいのサイズのスピーカーがありましてね、そこからカラオケが流れます。ただこれ、あまり音量を上げるとカラオケをマイクが拾ってしまいため、相当小さな音に合わせて歌っておられたのではないかと想像します。
この録り方についてタイガース時代の沢田研二さんはリズムが遅れる!と不満を漏らされていました笑。
話が少し逸れました。
16ch。数年前4chだったことを思えば夢のような16chだと思うんですが、人間とは欲深いものなんですね…
あったらあったでまだ足りない、と笑
まぁ、音楽が進化してますから、それにともない使用chが増えて行くのは当たり前なのですが、アナログ時代ならではの工夫が泣けてきます。
MCでエピソードとして語られたのが、ドラムのタム用のchにオカズが入ってない箇所を狙ってコーラスを入れる…というもの😨
打楽器と声という、音量も帯域も全く異なるパートをひとつのchにまとめる荒技…EQはTDの時にリアルタイムでつまみをいじりながら落とすのだろうか…
こう言った工夫や作業を「アナログは不便だね」と一言で片付けてはいけません!
何事も人力の妙というのが働きましてね。非科学的は話ではありますが、人ひとりが自分のために力を貸してくれるって当たり前じゃない。仕事なのかもしれないけど、やっぱりそこには気持ちや念が乗ってると思います。
機械相手なら何回やろうがいいけど、人間を使ってるなら一発でキメて気持ちよく帰って頂こう!みたいな気になりますよね?
そういった気持ちの集合体が音を作るって絶対あると思います。
現に70年代の五郎さんのアルバムって物凄く音が良い。
音質もですが、プレイヤーがノッてるのが分かると言うか…きっと現場の空気も神がかっていたのでしょう!
機材テクノロジーは現在の足元にも及ばないはずが、この音を今の機材で越えれないって何故だ?!
【〜ノイズは大事〜】と言う話。
マルチトラックはchが増えれば増えるほど便利だが、その代償としてノイズが発生するというもの。そこで開発されたのがDBXやドルビーと言ったノイズを相殺するリダクションシステムでした。しかしながら、それはあくまで当時の水準で言うノイズリダクションであって、現代のフルデジタルのような‘無音化’は不可能だったわけです。
五郎さんはおっしゃいました。
「ノイズって…無きゃ無いで寂しいんです…」
…口うるさかった人が亡くなった後にも同じことが言えます。(違うか)
でも!これ凄いわかります!
「ノイズ」と言う言葉で表現してしまうと取り除くべき要素みたいに聞こえますが、あくまで自然現象としての雑音はある程度含ませたほうが諸々が馴染んで行くような気がします。
埃ひとつない部屋は綺麗さよりも汚れを際立たせるファクターともなりますから…
レコードに針を置いて数秒チリチリの後、音楽が始まる、カセットも曲間の「サー」音は次の曲に気持ちを切り替えるにはむしろ有効かもしれません?
もちろんわざとノイズを作る必要はありませんが、あまり神経質にならずに「現象」を積極的に受け入れましょう👍
【〜MP3と倍音〜】の話。
レコードからCDに変わった時、業界はCDの音を嫌ったそうです。その理由は「音がスカスカだ」「レコードにあった深みがない」等、先進技術のメディアにも関わらず音質は後退しているではないかと言ったものでした。
しかしこれにはあるカラクリがあると聞いています。CDそのものの音質が悪かったわけではなく、CD化する技術の不足、もっと言えば聴き手の再生機材もそれまでの‘レコード用’のもので聴いていたからなのだ、と。あと可能性として考えられるのは、ここでもやはり「ノイズは大事」なんじゃないでしょうか?
(ここまでは半田論です)
このように新しいメディアへ移行する際には必ず違和感が生まれます。しかしその違和感もほとんどの場合「慣れ」と言う最強のアップデートでクリアして行くのが人間です。
五郎さんは若い世代がMP3でしか音楽を聴いてくれないことに少々嘆きを混ぜて話されていました。それは作り手の意図がちゃんと届かず終わってしまうことへの危機感のようにも感じました。
科学的に検証もされている五郎さんのようにはうまく説明できませんが、確かなことは
「善い音は、体にも善い」
と言うことです。
これは絶対です。僕はこのことを日々実感しています。
しかしここで厄介なのが「慣れ」というものなんです…僕は基本的に音楽はある程度ちゃんとした機材で聴きたいし、経済性も求めてないのですが、便利さに敵わずついついYouTubeやサブスクで音楽を聴いたら最後!最初は聴けたもんじゃないと思っていたMP3も一週間で慣れます。
これには驚きました…まさか自分までもがと😱
圧縮音源はまず倍音が犠牲なります。倍音は料理で言う’旨味’みたいなもので無くても食べれます(聴けます)。でも音の醍醐味って倍音にあるんですよ…
理論は横に置いておいて、みなさんにも聴いて心地よい音とか、まるで何かが浄化されたような気持ちになる音ってありませんか?
そんな時、人間は倍音に酔っているんだと思います。または治療されているとでも言いましょうか!
そして!
五郎さんの声はまた倍音が人一倍、いや人五倍くらい多いんです。
故に、言っちゃえばYouTubeレベルでも十分聴いた気にさせられてしまうのですが😅
声における倍音を作り出すコツは、ある程度の天性は必要ですが、一番大切なことは…
「届けたい!一人でも多く、一列でも遠くまで届けーっ!!」
という気持ちだと思います。
人間が危機の時に発する悲鳴はものすごく通るそうです。これはもまた「届けー!」の一種ですよね。
五郎さん以外の歌手も、プロなら皆さん一様に届けたい思いを持って歌っていると思います。
“思い=倍音、倍音=思い”
と思うと、なるべくなら良い音源で音楽を聴きたくなりますよね!
ふぅ、、、五郎さんたぶんこんな喋っておられないはずが尾鰭背鰭がつきました。いつものことです。
実は先月のNHKホールも観させて頂いたのですが、単独コンサートじゃなかったことを理由にブログ化していませんでした🙇♂️
あの日もそれはそれは素敵な…だったんですが‘G’trainは近さも含めてこの一体感はハマりますね!
近くなればなるほど遠く感じる人なんですけど🥺✨
次は来年の二月かな!!
楽しみ楽しみ🦑✨
でも、その前に12月、自分のライブじゃ〜🎤🎸
倍音出そう。
半田より。