歴代ロマンスカーを勝手に、無責任に、そしてシビアに品評してみようではないか。
歴代といっても戦前の“週末温泉列車”時代や1700形は除外しよう。また御殿場線乗り入れ用に開発された20000形RES車も、小田急以外のポリシーが含まれた車両なので除外してある。
査定項目は6つ。
・デザイン
・機能性
・汎用性(保守面での優位性も含む)
・人気
・‘らしさ’(ロマンスカーと呼ぶに相応しいか)
・ロマンス(これ大事)
それぞれ6段回評価で、合計ポイントと平均点を出してみる。
さて最もロマンスカーな車両は何形ロマンスカーなのか?
古い順に行ってみよう!
トップバッターは【3000形(初代)・1957年〜1992年】
年代が年代とあってやはり機能面は劣る(当時としては超高性能車)。デザインも悪くはないが名物の展望席が開発前なので3点に留まった。車体カラーに「スカーレット」「白」「グレー」を初採用。これによりロマンスカーのイメージカラーが定着した。
続いて【3100形・1963年〜2000年】
展望席の採用で一気にスタイリッシュになると同時に、らしさや人気もアップ。しかしながらまだ機能面では完璧と呼べるものではなかった。
続いて【7000形・1980年〜2018年】
先代の3100形をブラッシュアップさせた感じ。ロマンスカーとしては本形式が初の完全自動ドア車。登場時はカラーが違ったが、晩年はクラシックカラーを纏い“最後の昭和のロマンスカー”の匂いを漂わせたまま引退した。
続いて【10000形・1987年〜2012年】
時代的にいかにもバブル然とした風格がある車両で、それ故に現代のポリシーに合わなくなり先代の7000形より先に小田急を引退した。現在は同じカラーのまま長野電鉄で活躍中。
続いて【30000形・1996年〜現役】
問題児であり優等生、小田急ロマンスカーのターニングポイントを作った車両。デザイン、人気、ロマンスカー度の乏しさは異常だが、その汎用性の高さで今日の小田急ダイヤには欠くことのできない存在だ。車両数も群を抜いて多い。
続いて【50000形・2005年〜2023年】
先代の尻拭い…いや、ロマンスカー復権の立役者!ご存知VSE。世界中の鉄道車両を見渡してもこれ程に美しく華のある車両は他にない(断言)。らしさで1ポイント引いてあるのはカラーが従来の3トーンからチェンジしたことによるもの。しかしこのシルキーホワイトこそが21世紀のロマンスカーだった。
続いて【60000形・2008年〜現役】
初の地下線乗り入れ用ロマンスカーとなった本形式は、先代VSEの遺伝子を随所に感じることが出来る。特に車内のデザインコンセプトは共通箇所も多く、VSE亡き後の面影をしのぶには60000形が適役だ。
ラストは【70000形・2018年〜現役】
デザイン票が低い理由はVSEと比べてしまうと…という意味だが、実はGSEの登場はLSEの置き換え用なのでこの比較は正しい考え方ではない。しかし今や唯一の展望席付き車両、ロマンスカーを背負っている車両に欲を持つことはファンとして仕方がないことなのだ。
以上、8形式の車両を主観だけで査定してみた結果、最もポイントを集めた車両は…
ダラダラダラダラダラダラ〜🥁
ダンッ🥁
VSE・50000形
に決定〜〜(24点、平均4)
…まぁ、初めからわかっていた結果でしたが。
まだ見れる!まだ乗れる!
このGW、3日、4日、7日と本線をVSEが走ります。
本当、一度でいいから実物を見てもらいたい。
小田急…あ、いや半田一同より。