『ギターは…

集めるものでもなければ、

眺めるものでもない。



ギターは…



弾くものである。』






25年かかりましたよ、この事に気づくのに。

でも気づけた自分は偉い。たぶん世の中の多くのギター愛好家はまだ気づいてないんじゃないかな。だったら勿体ないけど教えてあげたいね。
ギターは音が出るんだよ。

つまらぬ冗談はこのくらいにして(あながち冗談とは言い切れないが)、今回のライブで久々にエレキギターを弾いてこう感じました。



アコギはほぼ毎回持ち出してますが、こっちはあくまで伴奏のための道具なわけで。そこにポーズや玩具の要素はないわけです。



何を使おうか随分迷いました。

一番最初は【リバプール・デラックス】にしようと考えていました。しかしそれは当初、このライブをGSのカバーライブにするつもりだったことに由来した選択。GSやらないならブルコメモデルでなくてもよくなりました。

【リバプール・デラックス】
※ジャッキー吉川とブルーコメッツのギタリスト・三原綱木氏の為に製作されたモデル。市販品はボルトオンジョイントだが、ご本人のモデルのみセットネック仕様であった。そこ以外、パーツ等は市販品と共通。


続いて候補に上がったのが【エルク・デラックス】。真っ赤な塗装がステージ映えするのではと考えましたが、いかんせんライブで使うには不安定な箇所もあり候補を離脱。

【エルク・デラックス】
※1965年製。フェンダージャガーの外観をほぼコピーしているところは偉い。後期モデルはフェンダーからのクレーム対策のため各部位モデルチェンジが加わり、似ても似つかぬ姿へと変わった。鈴木茂氏の初エレキでもあり、はっぴぃえんど作品でも同モデルの音を聴くことができる。


でかいギターは目立つのでは、と考えそれだけで候補入りを果たした【ハニー・デラックス】。しかしまぁ、どうしてこう“デラックス”ばかりなのか…マツコ・デラックスさんがいらっしゃらなければ今では完全に死語でしょう。アームが付いてないので離脱。

【ハニー・デラックス】
※1968年製。このモデルには“B”と付く上位機種がありこちらはそのモデルBである。違いはネックの作り(5プライ)。ギブソンES175に限りなく近づける事によってそれを価値とした
。トップ材がスプルースの為か生鳴りがどこかアコギくさい。



などなどの予選ががあった中、勝ち上がったのが以下の二本でした。

一本目は【YAMAHA・SA50B】。

僕は“SAシリーズ”のファンで一時期色違いで7本ほど所有していました。1967年にYAMAHAがプロ用にと開発したハイクオリティなセミ・アコースティック(SA)ギターで、折りからのGSブームと重なり各バンドにひとりはこのSAを構えていた程です。そんなバックボーンはさておき、使うに至った最大の理由はステージ映えをするゴールドカラー。
実は同シリーズにはもっと音が良く弾きやすいSA30というモデルがあるのですが、それは色がジジくさいかったので外しました。
やはり衣装との相性を考慮することも大切。特に今回みたいなサイドギター的役割ならそれでいいと思います。
これまで様々の弦を張って見ましたが、ようやくベストマッチなものを見つけましたので教えてあげます。
ダダリオ・ハーフラウンズの10-52です。
知れて良かったね〜。




二本目はまさかの王道というか、ある意味では自分らしくない【フェンダーカスタムショップ・ストラトキャスター】にしてみました。

SAのメンテナンス中にリハーサルが入っていたため、リザーバーで持ち出したこのギターが意外としっくり来てしまい…高いだけはある笑
あと、やはり華やかでしょう。むしろ仰々しいくらいが今回のライブテーマには合ってるかなと。
このギターを持つとなんかリードを取りたくなりますね。音に粘りがあることと弦のテンション感がちょうどチョーキングをしたくなる柔らかさなんですよ。「哀愁のヨーロッパ」とかね、きっと似合います。




足元はBOSSのSD1とボリュームペダルのみという手抜きぶり笑。
手抜きじゃないね、むしろ勇気と言おうか。
アンプはJCでつまみは全部12時という手抜きぶり。
手抜きじゃないね、むしろ勇気と言おうか。


まあ、なんにせよ楽しかったし気持ち良かったですよ。
またエレキ弾きたいな〜。




そう、なんせ

『ギターは

集めるものでもなければ、

眺めるものでもない。

ギターは

弾くものである。』





半田より。