第21話・加速する魂

また水落ちたぁ~…



から始まる21話ですが実はこれ僕は落ちてません。
台本を読んだ時点ではゲッ!となりました。しかし巧妙な撮り方で、僕と泉くんは髪や服を濡らした状態から岸へ這い上がるカットにすることで入水は回避されました。

この辺りから巧と木場の濃厚な絡みが始まります笑。撮影も泉くんと一緒の日が多くなりました。


少し泉くんを振り返ってみますか。

彼は僕より四つ年上でした。
初めて会った時の印象としては清潔感があり年齢よりも下に見えたのを覚えています。最初の顔合わせを兼ねた食事会の時に松村カメラマンから「いい声してるな」と言われてましたが、僕も同じ事を思いましたね。あとこの時からお酒の好きな兄ちゃんだなぁーと笑。松村カメラマンとは地元もお互いに近いことから意気投合して紹興酒を酌み交わしておられました。
僕は彼の事を初めから「泉さん」ではなく「泉くん」と呼んでいましたが、先輩風を吹かせないやわらかい物腰が自然とそうさせていたのでしょう。
そして実は僕らはファイズが初共演ではないのです。

なんと俳優デビュー作が同じ「ごくせん」!

「ごくせん」のファーストシーズン作品で仲間由紀恵さん、松本潤さん、小栗旬さん、成宮寛貴さんらの時ですね。この時僕は第5話で他校生役として単発出演しており、泉くんは‘やんくみ学級’のレギュラー生徒役だったそうです。
残念ながらその時の泉くんの記憶はないのですが、おそらく第5話のラストのシーンではクラスメート全員が登場しますのであの日同じ現場に二人は居たことになります。
ファイズが終わった後も翌年、ドラマ「科捜研の女」で京都で三ヶ月間同じ現場を過ごしました。面白いのはこの時の泉くんの役名が‘乾くん’だったことです笑。
これは内輪ウケしたな〜

そして彼とは共通の趣味がありました。それは鉄道。
僕ほどオタクではありませんが、泉くんも鉄道が好きで何かと写真を撮っていた姿が今でも思い出されます。ファイズのオフ日には葛西の地下鉄博物館へも行きました。この時は唐橋さんも巻き込んで笑。

ファイズ中盤になり泉くんのビール好きキャラがいたつき、勝手にビール腹キャラに僕が仕立てあげてしまったことも…(断じて実際に腹が出ていたわけではありません)
そこで授けた名前が当時そのユニークなキャラクターで人気のあった高見盛関をもじって‘イズミサカリ’と命名笑
「イズミサカリー!」と僕が呼べば「ドスコーイ!」と返してくる寛容ぶり。まさに‘太っ腹’ですᕦ(ò_óˇ)ᕤ

社交性にも富み、常に明るく現場を楽しませてくれた泉くん。1年間という長丁場で、木場勇治が泉政行さんで良かったと僕は心底思います。
もちろんこれはその他のキャストのみなさんにも言えることなのですが。




さて、本編の話へ。
ベルトをまたまた奪われてしまった巧はショックに打ちひしがれます。

しかしたっくん!ちょっと待て!

確かにベルトは奪われてしまったが、今度ばかりは果たして君のミスと言えるのだろうか?


前々から薄々感じていた事なのだが、スマートブレイン製のベルトには‘或る欠陥’がある。





それは…





「外れやすい!!」





思い出して下さい。
これまでも意図としない変身解除に至った要因は全てベルトが外れたことによるものです。
投げ飛ばされた衝撃によるものが一番多く見られますが、今回のように敵の攻撃により‘剥ぎ取られる’ような形で起こる脱落は兵器としては不十分な性能とは言えないでしょうか?




これは即刻、リコールの対象です!!




あれだけの機能を搭載するハイテク兵器が基本的な着脱部品の欠陥で重大な事故に繋がることは実に勿体ない。装着時の迅速性を重視する設計ゆえにロック部品が簡略化されているのでしょうか。
対オルフェノク用兵器という事を念頭に、再設計してもらいたいものです。




所変わってピザ屋。
三輪バイクも決まってますねぇー!
ハーフヘルメットからワサワサはみ出す髪の毛が偽ピザ屋ぽくて良い。

バイト経験のない僕は‘役バイト’でその世間知らずぶりを発揮しています。
お気づきでしょうか、巧くんのピザの持ち方を…

縦に持っていますね…

ピザ屋じゃないにしても何かしらの配達業を経験した者なら、商品の持ち方ってものがあるはず…
お恥ずかしい…

しかしこんなこともあったのですよ。

だいぶ前の回になりますが海道に憧れるギタリストの大学生がいましたよね。彼がケースに入れたままの状態ではありましたが、ギターを膝に抱えるシーンがありました。リハーサルで彼はギターの糸巻き側を自分から見て右にして持ったのですが、これはギター経験のある人間なら例えケースの状態であっても無意識に演奏時と同じ向き(右利きであれば糸巻きは自分の左側)に構えるはずだからとアドバイスしました。細かい指摘ではありますが、自分にたまたま知識があった場合は案として提案する。この方が結果リアリティがあるものが撮れたりしますから。自分も逆の立場の時はアドバイスを聞き入れるようにしています。

誰かピザの持ち方を指摘して欲しかった!笑



この回のオルフェノクの描き方は実に井上先生ニズムが感じられます。オルフェノクの能力を自ら否定し人間として、働くピザ職人として懸命に生きたいという思い。しかしやはり誰だって死ぬことは恐ろしいわけで。
人を殺めることが生き続ける条件とは…辛いですね。
オルフェノクは実在しなくとも、この世の中のどこかに同じような社会システムが存在しているのかと思うと、人間もオルフェノクもつまるところ同じなのではないかと考えてしまいます。
そう思うとファイズという作品はつくづく大人向けなんだな。




大人向けといえば、巧と木場のあの雰囲気はなんですか!
詳しくは知りませんが俗に言う‘BL’と勘ぐられても無理はない笑
特に21話は大奮発してましたねぇ〜。投げ飛ばされた巧をダイビングで受け止める木場さんとか特に…
まあ二人とも若々しいから見れますね(´-`).。oO




そうそう、アクセルフォームにも触れておかねばなりません。
新しいアイテムの登場はファイズの‘新フォーム’登場も意味します。最初デザイン画でアクセルフォームファイズを見せてもらった時は結構衝撃的でしたね!気に入ってしまい、こっちをレギュラーファイズに変更したいと思ったくらい笑
巧は機械に強いのか新しい兵器を取説も見ずに使いこなします。あれ自分なら焦ると思うなぁ〜
草加さんがニヒルに助け舟を出してくれましたが、この時ばかりは草加さんをカッコいいと思った笑

巧も同じ感情が湧いたのでしょう。「格好悪いねぇ〜」なんて言われていながらもどこか嬉しそうです。




そう言えば、草加さん
この直前まで水浴びしてましたから服もろともびしょ濡れだったのでは?
バイクの風切りで乾かしながら来るなんてワイルドぉー!



‘風力’を味方に付けてこそ、



「仮面ライダー」です。




ひょんなところで石ノ森先生ニズムも垣間見れる第21話なのでありました。




…って、違うか。笑





つづく。





いや、ちょい待ち!


告知も大事なのでさせてくださいね!


8月6日、渋谷LIVING ROOM CAFE&DININGさんで『健人の部屋Ⅱ』を開催します。

トーク&ライブイベントですが、今回のゲストは園田真理こと芳賀優里亜さんにお越し頂きます。
ファイズの裏話、時効話など二人だから掘り下げれる話題をどんどん垂れ流してしまいましょう!
放送入ってないから言いたい放題じゃぁーーー!!




また、もうすぐ発表できる話もあります。
イベント当日と深く関係するものですよ。




期待していて下さい…!



イベントのお問い合わせ
↓↓↓
http://livingroomcafe.jp/event/kentonoheya2





東映チャンネル
↓↓↓
https://www.toeich.jp/program/1TT000003235/201907






半田より。