第6話 3人と3人・後編 
小火を出し、免停でありながら2ケツをし、そしてピッキング…仮面ライダー史上に残る悪行の連続の第6話笑。まあ何をしてもどこか憎めないのが巧ですが、この一連の行動を演じている時は「現代のヒーローは自由なもんだなぁ」と思いながらやっていました。そのあたりが555という物語の魅力であり井上敏樹ワールドなのですが。
さて、この第6話は見返してみると非常に濃い。唐橋さんが濃いぃ! 唐橋さんが現場に加わり僕は早速絡みに行きました。…「この人絶対変な人だ…仲間だ!」…と笑。予感は的中。海堂直也まんまとは言いませんが、所作が大きく明るく振る舞う割に実は繊細なところは共通していると言えましょう。ファイズメンバーで初めてプライベートで遊んだのも唐橋さんでした。海堂の登場により物語に抑揚が出始めましたね。舞台仕込みの演技力も画を面白く彩って下さっています。現場ではよく監督から、やり過ぎだ!と言われていたそうですが笑。
物語的にはいよいよオルフェノクなるものの能力が見えてきます。後にあまり使われませんでしたが、食べた物や触れたものまで嗅ぎ分けられる嗅覚、不整脈をも見破る聴力は'人間離れ'を意味しています。まさに人間の進化系がオルフェノクということでしょう。
木場さんの優しさも良いですね。愛車をピッキングされていながら見逃すばかりでなくお節介な言葉までかけて頂いて笑。ちなみにですが、この時に連れていかれた守衛室にあった旧式のラジカセはおそらく、昨年僕が出演させて頂いた仮面ライダージオウの小道具に使われたもの(生瀬さんが修理に預かったラジカセ)だと推察します。東映さんの物持ちの良さに拍手!
巧のパーソナルもだんだん見えてきていますね。これまでのぶっきらぼう一辺倒から徐々に本来の根の優しさのようなものが垣間見れるセリフがいくつかあります。いつもそうなんです。言い方が下手なだけなんです巧ってヤツは…
自分が巧を演じていたから庇うわけではありませんが、実は一番まともなのは巧ですよ!これには自信があります。社会性に若干の難はありますがあくまで口が少し悪いだけであり、感覚は正常です(法律違反は擁護できませんが笑)。一番危ないのは啓太郎でしょう笑。自分の思い込みが全ての判断基準になっている性格は危険です。これが被害妄想の始まりになりますから。真理は真理で巧以上に短気を思わせる振る舞いが度々出てきます。短気から来る諦めの早さが落ち込みに繋がるタイプですね。
どうですか?たっくんが一番軽い症状だと思えてきませんか?笑

次回の「夢の守り人」は大変に好きな話です。





つづく。





東映チャンネル
↓↓↓






半田より。