さあラスト!

今回はベースが多くなりますが、付いて来て下さい笑



テスコ NB1
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前回、前々回の投稿にも書いたビザールと著名人の使用例の話をここでもひとつ。
こちらのベース、テスコNB1はいかりや長介さんが昭和41年に武道館でビートルズの前座で使っていたものと同型。この話、実は真実はこうである。あの時演奏していたのはドリフターズではなく横にいたブルージーンズによるアテレコ。つまりあくまでコントとしてステージングを演出していたようだ。
そう、いかりや長介さんはれっきとしたベーシストでありもちろんしっかり演奏もされていた。そう言った時にはちゃっかりフェンダー社のジャズベースを使用し、コントの時はテスコなのである。
この使い分けはやはり加◯茶さんからの楽器へのいたずらを危惧してのことだったのか…?

使い分けで言えば僕もこんなことをした。下の画像はあるMVでのワンシーンなのだが、楽器を演奏していないシーンのみでこちらのベースを抱えている。
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どの道MVでは音を出さないので演奏性云々は関係ないが、この赤いボディが画的に欲しくて持ってきた。
いい楽器がありふれた現代ではビザールギター、ベースもこう言った役割にシフトし余生を生きていたりもするのだ。

この出演により元を取った感があったのでまた次のオーナーに可愛がってもらいたい。

ありがとう、長さんベース!

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ヤマハ プレシジョンベース
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僕はよくロケの合間に買い物をする。撮影で立ち寄った街でたまたま入る楽器屋は実にスウィートな匂いがして思わず買ってきてしまうのだ。
このベースは「おとり捜査官」の合間に横浜で購入したもので、状態の良さとメイプル指板のプレベ欲しさに購入。楽器としては流石のヤマハの出来で完成度は高い。ただひとつだけ自分としてどうしても気になる点があったのがその重量である。
ヤマハに限らず70年代のベースはフェンダー社がアッシュ材を使い始めたことから平均として重たいベースが多いのだが、やはり自分とは相性が合わなかった。
そんなわけで僕より体格のいい人のもとでの活躍を期待する!

ありがとう、重たいベース!

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グヤトーン EB4
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エレキベースの歴史はギターと比べるとはるかに浅く、それが1960年代初頭の日本という事になると商品自体がかなり限られていた。
このベースの購入動機には僕のベースの師匠、江藤勲さんの楽器遍歴が関係してくる。
江藤さんが初めてエレキベースを手にしたのは大学生の頃とのこと。年齢から考えるにそれはまさに1960年代初頭の話である。本人の談によるとメーカーはグヤトーンであると…
見えた!その頃にグヤトーンのラインナップとして存在していたエレキベースはEB4でまず間違いない。古いカタログを探すとEB4にもいくつか仕様の違いがあり最初期型はマイクがネック寄り付けられていることが判明。まさに本機だと意気揚々と購入したのだが、よくよく見てみるとマイク位置は前オーナーにより位置がずらされていただけだった…しかもこれは完全な勉強不足だったのだがバナナのようなヘッドは1965年以降の後期型である。
そんなこんなでやはりどうせ持つなら若き日の師匠と同型を探して行きたいという思いで、とりあえずこの子とはサヨナラをね。

ちなみに弦は結構いいのを張ってあり、ネックもプロによる調整を一度入れたので具合はすこぶる良いです。ブリッジミュート込みで一番真価が発揮されるセッティングにしてあるのでスポンジもつけたまま出品しよう。このスポンジも60年代のビンテージスポンジだからね!笑

ありがとう、間違えた江藤ベース!

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KAWAI エレキベース
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ビザールベースをオークションなどウェブ上で探していると、初めて見るモデルではスケールを勘違いして届いてビックリ!なんてことがあったりする。このベースもてっきりロングスケールだと思って購入したのだが、実際はムスタングベースくらいであった。
そんな失望からしばらく放置していたのだが、ある曲の伴奏を自宅で録ろうとしていた時、白羽の矢が立った。僕のアルバムに収録された「お鍋のロックンロール」という曲なのだが、ロックンロールとだけあってフレーズがペンタトニックのランニングベース。フェンダースケールではどうも指が疲れるのでどこかにショートはなかったかなぁ…と探してみると買ったことも忘れていたこいつを見つけた。
張りっぱなしの弦でサクサクと録音を済まし、それが結果としてCD店に並ぶ音源になったのだから大出世だろう。ネック横にポジションマークがなくその時に目印で貼ったガムテープがそのままだがあえてこのまま出品させてもらう。僕はシールを剥がすのが異様に下手だから…

ありがとう、お鍋のロックンベース!

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ビザール アコースティックギター②
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いつも思うのだが、ビザールギターのデザインをそのままに金をかけまくって作るとどうなるのだろうかと。いや、金がかかっていないC級グルメ感を楽しむことがこの手のギターの目的だからそれはないか…とか。
このギター、見てとれるように非常に美しいデザインである。ギターに知識のない人が写真だけを見たならM社やG社のギターより高級と思うかもしれない。
指板は総セルロイド貼り。ギター工学の常識が根付いた現代では、強度、加工の問題からこのような製品は生産ラインに乗ることはないだろうが、なぜか'美味しそうな匂い'だけはしてこないだろうか?
僕がビザールギターなる物を集め始めてもう随分と経つが、その大半はそんな匂いにやられてのことだった。
食べてみたら美味しいモノと、食べたてみたくなるモノではどちらが'魅力的'なのかと考えさせられる。

なんて話である。

以上の説明で、遠回しにこのギターのレベルをご理解頂けただろうか笑

時に哲学的な思考も起動させてくれるビザールギター達よ、みんなみんなありがとう!

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以上になります!

おかげさまで現時点で入札ゼロ件は避けらました笑

もし僕の私物ということを購入動機にして下さっている方がおりましたら、イベントなどお会いする時にご持参下さいね
サインくらいなら喜んでさせて頂きます^_^

修理は無理よ!笑



半田より。