只今、ヤフオクにて出品中のギター達の簡単な解説をば…
と言うより手元から離れていくギターへ。お別れと感謝をここに書いておきましょう。
ビクター SG12
形こそいかにも国産ビザール臭漂う少々頼りないデザインだが、作りはマツモク製とありしっかりしている。ショートスケールが多いビザールの中において、ほぼフェンダーと変わらぬサイズで作られているのも好ましい。
発売当時のイメージタレントは同じビクター所属の橋幸夫さんがされていた。今であれば僕もビクター歌手なので宣伝マンになれるのである!
だが売るよ。
だから売るよ!
ありがとう、ビクターギター!
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テスコ TG64
ビザール全般について回る悩みとして弦高の高さがあるが、このギターは個体差によるものか低弦高を保っており大変弾きやすかった。その弾きやすさから数年前の新宿ディスクユニオン昭和歌謡館でのライブではコイツで弾き語りをしたのを思い出す。
微妙なボディカラーから'軍艦テスコ'という名前を付けていたが、軍艦はこんな色をしてないね。
お前と歌った「乙女花」は忘れないぜ!
ありがとう、軍艦テスコ!
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ムスタング メーカー不明
個人的にフェンダー社のムスタングギターのセールスポイントはショートスケールであるところにあった。故にムスタングタイプを買うにしても期待すべきはそのスケールである。
が、しかし!このギター、見た目こそムスタングギターを装っているがスケールはストラトに近い。ボディサイズもそれに合わせて少々拡大されている。更にはシンクロアームとあってほぼストラトなんじゃないか…
だが竿としての不足はこれといって無く、近年製(2000年代?)とあり非常に弾きやすい。
それほど活躍する場を与えることが出来なかったが次のオーナーのところで発散してもらいたいと願って…
ありがとう、ストラトサイズのムスタング!
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ハミングバード トーカイ
わかりやすくビザールしたルックスに低弦高&美品。宅録でもよく使ったギター。
音はとてつもなくシャープでまるでアコースティックシュミレーターをかけたような音がする。その音がどんなオケに混ぜても小音量でも抜けてきてくれるのでサイドギターのカッティングには重宝した。少々名残惜しいのが正直なところだが最近はアコギの頻度が高いので、これを期に移行していこうと考えた結果の出品。
写真では分かりづらいがカラーもラメ入りの濃紺で美しく、ビザール入門機としてもなかなか箔が付く逸品になるのではないだろうか。
ありがとう、ハミングバード!
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アリア 1702T
逆に何故ビザールが有名ギターになりづらいかを言えば、それは有名アーティストおよびプロにほぼほぼ使われた歴史がないからである。
どの分野でも最終的には著名人の使用がシェアを左右すると言うことだ。
アリアはUNIVOX(ユニボックス)という別名でアメリカに大量に輸出されていた。ドルが高かった時代、日本からの輸出品は向こうでは安く、多くのビギナー達に普及して行った。
そのビギナーの中にいたひとりが、あのカート・コバーンである。
ニルバーナとして世界的ヒットを飛ばした後も決して高価なギターばかりに行かず、最期まで妙に気に入って愛用してしたのがこの1702Tだった。製造年度による細かな仕様の違いはあるが、概ね共通設計と言っていいだろう。
で、肝心な楽器としての出来がプロも唸らす程のものかというと実はそうでもない。年代相応、値段相応の下の上と言ったところか…(失礼!)
カートが何を思って愛用していたのかは今となっては想像でしかないが、初めて買ったエレキが日本製の安いギター(おそらくフジゲン)であったことや、幾多の苦悩から這い上がって来た自らの生い立ちとのマッチングを考えてのチョイスだったとすればなかなかドラマティックである。
そう!ビザールギターでも世界を獲ることができたのだ!
そんな素晴らしい実績を持つこのギターを何故手放すか??
まだあと4本持ってるんです〜〜笑
なのでお裾分けしますm(__)m
ありがとう、アリア1702T!
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つづく
半田より。