亀の歩幅 | 大阪大学体育会水泳部のブログ

大阪大学体育会水泳部のブログ

大阪大学体育会水泳部のブログです!‍今年のスローガンは【百尺敢闘】チーム一丸となり到達しうる極限まで果敢に闘い抜きます!

お疲れ様です。


とうとう引退ブログを書く日が来ました。


福井梨香子です。


先日のインカレをもって、無事に水泳人生に一区切りをつけることができました。


大学最後のレースを沢山の人に応援して頂きながら終えられて、とてもとても嬉しかったです。


改めて、応援ありがとうございました。


引退ブログということで、少し長くなってしまいましたが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。







*つれづれなるままに書いていく





この3年半は、水泳部に捧げたといっても過言ではないぐらい、部活漬けの日々だったと思います。


4時半に起きて、後ろにパンパンのノースフェイス背負って前にブイやらフィンやらを入れたかばんをかけて


夏は練習後の阪大坂キツすぎやし服汗でびっちゃりやし


帰りの阪急混みすぎやし、荷物多いし


冬は寒過ぎて早起き辛いし、十三着いても外真っ暗やった


そんなしょーもない文句ばっかり浮かんできますが、今ではそんな文句を抱いていた時がすごく懐かしい(というほどそんな時間経ってないけど)というか、大切というか、なんとなく寂しくて、いよいよ阪大水泳部での選手としての生活が終わってしまったんだなぁと、


自分はものすごくセンチメンタルな人間なので、すぐそういう感傷に浸ってしまいます。


楽しかった瞬間も数えきれないほどたくさんあります。


そしてその一つ一つの瞬間には、いつも自分の周りに、水泳部の人たちがいてくれました。


寛大で、面白くて、最高な仲間と出会うことができたからこそ、こんなに充実した生活を送ることができました。


阪大水泳部を通して出会えた、100人近くの先輩方、同期、後輩たち


水泳をめちゃくちゃ勉強してて、知識豊富な人とか、仲間への声の掛け方が天才的な人とか、メンタル鬼つよな人とか、黙々と努力を重ねる人とか、いつも周りをよくみてくれている人とか、愛嬌いっぱいの人とか


みんなそれぞれ抜きん出ているところがあって、毎日みんなから学んで、刺激をもらっていました。


みんな私にとってめっちゃくちゃ大事な人たちです。




急に説教くさくなってしまうんですが、


こうして大人数の仲間と一緒に活動できること


全てのスイマーにとってあたりまえのことじゃないんです。


例えば私の兄は、大学のだだっ広い長水のプールでたった1人で練習することも多々ありました。




隣で泳いでくれる仲間がいるだけじゃない。


選手の喜びを自分のことのように喜び、いつも支えてくれるマネージャーのみんながいて


私たちが安心して活動を続けられるように、環境を整え、応援してくださる寺井先生やOBOGのみなさんがいらっしゃって


いうなれば、阪大水泳部ファミリー。


さらに、練習場所を提供してくださる曽根、ナックルの方々。


OUSTが100年間、素晴らしいチームであり続け、私たちを含めこの部を愛する人が沢山いるからこそ、ファミリーが途切れず大きくなり、今の環境があります。


そんな100年分のいろんな人の思いを背負ったチームに在籍させてもらって、主将まで務めさせてもらい、これからはチームを支え見守る側になる


そう考えるだけで背筋がピッと伸びる気持ちになります。


多少の英単語なんて忘れてもいい、周囲への感謝の気持ちだけは絶対忘れちゃいけないと常々思います。


みんなも、そんな阪大水泳部に所属していることを盛大に誇りに思い、感謝の気持ちを持ち続けましょう。


そして感謝の気持ちは、必ず言葉や態度にして表しましょう。








*大学水泳


3年目のシーズン、主将としてのラストシーズン


この2シーズンは、特に、沢山悩んで、同時に成長することができた期間でした。


 1回生の時は、何もかもが楽しくて新鮮で、まさしくlegendな先輩方に圧倒されながら、あっという間に過ぎ去っていきました。


2回生では、100Baでベストがポーンと出て、100Frでも歴1出せて。競技力が1番高かったのはこの時期。

烈華の代の先輩方に、「自分で考える」という大学水泳の戦い方を教えて頂き、長水でのインカレ突破を目標にしました。


3回生。タイムが全然出せませんでした。レースではどっちつかずな結果しか出ない。対抗戦シーズンになると試合に出るのが怖くなり、沢山の人に励ましてもらいました。


あの時は情けない姿を見せてしまい、ごめんなさい。かけてもらったあったかい言葉、全部全部忘れてません。本当にありがとうございました。


思い返せば、行動力のなさという自分の甘いところが出てしまっていた時期です。


ベストが出ないという状況が目の前にあるのに、状況の打開のために文字通り死ぬ気で取り組むことができていなかった。完全に負けのマイナス思考でした。


駿斗の言う、「やらない後悔」ですね。これはダメ、絶対。今後の私にも言い聞かせたいし、みんなは私を反面教師としてください。


そんな中、椋太郎さんのインカレでのレースを見て、自分もあんな風にかっこよく引退したいと、主将としてのラストシーズンに向けて火がつきました。


ここから主将としての1年間についての話になるのですが、その前に一つ。


今シーズンは大変悔しい思いを何度も経験しました。


対抗戦での総合順位としても、ベストの更新回数としても。


正々堂々と全力で戦い抜いたことには間違いありません。が、やっぱりみんなで勝って、達成感を味わいたかったという3年半で最大の悔しさが常に心に残ります。


みんなを最高の結果へと連れていくことができず、本当にごめんなさい。


ですが、唯一、歴代入りの目標は大幅に更新することができました。歴史に爪痕を残すことができた。


悔し涙を流すことが多かったシーズンですが、みんなのことを心から、この一年を少しだけ誇りに思います。




さて、時は一年前のインカレで椋太郎さんの衝撃レースを見たところに戻ります。


その後、9月中にどういう主将になりたいか考えました。


歴代の主将を務められた先輩から教えて頂いた、

「阪大水泳部を愛する」「ひとりひとりをよく見る」


に加えて、


「毎日少しずつでも前進(成長)する姿を見せる」

「いつも朗らかでいる」


ということを決めました。やっぱり主将はいつも先頭立って頑張って、ガハハと笑っているのがかっこいいと思ったからです。


ほんとうに自己満ほどの成長でしたが、


一回一回の練習にかける緊張感も着実に高くなり、苦手な懸垂にも向き合いぶら下がった状態から自力で上げることにこだわりました(フォームは汚いままだった笑)。


冬から春にかけてで、行動力のなさという自分の弱みを、少し克服できた気がします。


その甲斐あってか夏季公でのベスト、インカレ切りを達成できました。


亀みたいな歩幅でもいいから、一歩一歩積み重ねることが大切で、「勝つコツはコツコツ」の精神を伝えられてたら嬉しいです。


色々とポンコツすぎる主将でしたが、周囲に支えて頂いて、なんとか全うすることができました。


こんな私についてきてくれて、慕ってくれて、本当にありがとうございました。




入部当初に立てた目標は、①インカレ出場 ②人として成長する の2つです。


そのどちらをも、ここで叶えることができました。


その点では悔いはないです。









*??


①我々は前提としてえらい


えらいです。暑い日も寒い日も朝早くから泳いで。厳しいルールを課してストイックに取り組んで。




水泳を小さい頃からずっと続けてる人


Bクラス、Cクラスだったころに戻って、一緒にレース出てた人とか思い出してみてください。今の今まで泳ぎ続けている人って、ほとんど残っていないと思います。


素晴らしい。勝つコツはコツコツ。




大学生から水泳を始めた人


大学から新しいことを始める、ましてや体育会に所属するということは、並大抵の覚悟では到底できません。未知の世界に飛び込める鋼のメンタルと自己管理の賜物です。




一度やめたけど、また水泳に戻ってきた人


よくぞ戻ってきた!水泳の苦しさを一度知っているからこそ、もう一度泳ぐ決断をするのにはかなりの勇気と水泳を好きな気持ちが必要です。

スランプに陥った時は、なぜ自分がもう一度泳ぐことを決めたのか思い返してください。




②水泳部で同じ3年半過ごすなら、自己肯定感高く、楽しく過ごせたほうが絶対にいいです。


なにかよくないことがあって、悩んでしまった時は、絶対に1人で抱えず、周りの人に頼りましょう。


もし私をお呼びであれば、いつでも馳せ参じます。美味しいご飯とりんちゃんのセラピー付きです。


たとえその時は良くないことだと思ってても、人間万事塞翁が馬なので、いつかそれがあったから今があると思えるようになるかもしれません。










*最後に



寺井先生

3年半もの間お世話になり、本当にありがとうございました。沢山の学びと仲間を得ることができ、阪大水泳部は私の大好きな場所の一つとなりました。ここで活動することができた時間は決して忘れません。

ユーモア溢れる姿で登場してくださる確定新歓、毎年楽しみにしておりました!




OB・OGの皆様

いつも私たちの活動を応援し、支えて下さり、誠にありがとうございました。お会いした時に、レースの結果を見ていて下さって、声をかけて頂いたことが本当に嬉しかったです!特に100周年記念関連行事におきましては、大変お世話になりました。これからは皆様方と共に、部を全力で応援させて頂きますので、今後ともよろしくお願い致します。



他大のみんな

仲良くしてくれてありがとう!みんなの活躍がいつでも着火剤やったし、レースの時、もしくは年に数回だけでも会えるのが本当に楽しみでした。

一緒に練習したり、合宿でヒーヒー言ったり、レースで隣で泳いだり、楽しい思い出いっぱいです。一生大事にします。

また会おうね。



先輩方

いつも優しく、ひょうきんで、かっこよくて、水泳に対してアツい偉大な先輩方の背中を追いかけ続けていました。文字通り育てて頂いて、ありがとうございました。なかなかタイムという形で恩返しすることができませんでしたが、いつも気にかけて応援して下さったことが本当に嬉しかったです。

これからは一OGとして、後輩へ恩送りをしていきます!引き続き、お世話になります!



同期

小、中、高の卒業よりも引退してみんなと練習できなくなる時がダントツで寂しかったよ。全然遊ばへん付き合い悪すぎ人間やのに仲良くしてくれてほんまありがとう。いい友達を持ちました。

みんなと遊びてぇ。だいすきゅ


もういい歳やねんからもうちょっと品よくなろうな。




後輩たち

本当に頼り甲斐のない、抜けた先輩だったと思いますが、付いてきてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。特にリレー一緒に組んでくれたgirls、悔しい思いも嬉しい思いも何度も共有できて、ほんとうに嬉しかった!ありがとう。

個性爆発してるし、可愛いし、みんな大好きです。

新体制のもと、強化はもちろん、お互いを尊重しあい一人一人が役割を持つ素晴らしいチームになっていくと確信しています。

心の底から、みんなのことを応援し続けています。

ふにゃふにゃBa面のみんな、ずっと見てるよ(怖)Baやからとりあえず足鍛えたら絶対間違いないよ。

麻雀はほどほどにね。

誰か代わりに汚い面とジェントル面を取り締まってください。


幸あれ!と言いたいところですが、ずっと一緒にいたみんなに対して幸あれ!はなんか他人行儀な感じがするので、


幸を「ほれっ」と私が渡せるようにという意味を込めて


幸ほれ!


ありがとうございました。





長くなりましたが、これで、私の引退ブログは終了です。


水泳を通して関わって下さった、

全ての方へ感謝申し上げます。


それでは、幾度となく打ってきたこの文言で。


以上です、失礼します。






福井梨香子





LEGEND

烈華

和爛

百尺敢闘